2019 Fiscal Year Annual Research Report
レアアースのイオン吸着型鉱床の生成規制因子:スリランカでの気候帯や深度依存性から
Project/Area Number |
17H04582
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 嘉夫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10304396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小暮 敏博 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50282728)
柏原 輝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海洋機能利用部門(海底資源センター), 研究員 (70611515)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | レアアース / イオン吸着型鉱床 / 風化花崗岩 / スリランカ / 粘土鉱物 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、スリランカで得られた試料の希土類元素(REE)濃度が低かったため、高感度にREEの化学種を分析するために、高エネルギー領域でのXRF-XAFS法の開発を行った。SPring-8のBL37XUに導入された、40 keV以上のX線を100 nm程度まで集光できるKirkpatrick-Baez (K-B) mirrorを用いて作成したマイクロビームを用いて、REEのXRFマッピング・XAFS・局所定量分析を行った。この手法によってK吸収端・K線を利用したREEの分析に着目することで、L吸収端利用では主要元素の妨害を受けるREEの局所分布・化学種解析が可能になると共に、同じ試料に対して10 keV以下のK吸収端・K線(鉄など)の分析が可能になった。このような広いエネルギー範囲を利用する場合、注意すべき点がある。20 keV以上のX線の利用では高次光の影響はないが、20 keV以下のX線をSPring-8でのマイクロ/ナノXRF-XAFSに利用する場合、高次光の除去が必要となる。高次光除去にはX線ミラーを利用する場合が多いが、20 keV以下と以上で高次光除去ミラーを抜き差しするとK-Bミラーに入るX線の位置が動くので、マイクロ/ナノX線を同じセットアップで利用できなくなる。さらにBL37XUでの37.7 keV以上および13 keV以下のX線の分光には、それぞれSi(111)面とSi(511)面は利用できない。そこで本研究では、40 keV以下と以上でそれぞれSi(111)の1次光および3次光を利用し、20 keV以下での高次光除去にはミラーを使用せず、二結晶のdetune(結晶の平行性への依存性が1次光と3次光で異なることを利用)で対応する手法を考案した。こうした工夫により、同じセットアップを用いて幅広いエネルギー範囲でのマイクロ/ナノXRF-XAFS実験を実現した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(86 results)
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[Presentation] Abundant ferromanganese microparticles in oxic pelagic sediments (IODP Exp. 329)2019
Author(s)
Go-Ichiro Uramoto, Yuki Morono, Naotaka Tomioka, Shigeyuki Wakaki, Ryoichi Nakada, Rota Wagai, Kentaro Uesugi, Akihisa Takeuchi, Masato Hoshino, Yoshio Suzuki, Satoshi Mitsunobu, Fumito Shiraishi, Hiroki Suga, Yasuo Takeichi, Yoshio Takahashi, Fumio Inagaki
Organizer
日本地球惑星科学連合2019年大会
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[Book] Environmental Contamination from the Fukushima Nuclear Disaster2019
Author(s)
Teruyuki Nakajima, Toshimasa Ohara, Mitsuo Uematsu, Yuichi Onda, Mitsuru Ebihara, Atsushi Shinohara, Yasunori Hamajima, Yasuhito Igarashi, Tatsuo Aono, Michio Aoyama, Masayuki Takigawa, Kimiaki Saito, Masamichi Chino, Haruyasu Nagai, Daisuke Tsumune, Yukio Masumoto, Yoshio Takahashi (et al.)
Total Pages
372
Publisher
Cambridge University Press
ISBN
978-1-108-47580-8
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[Book] Springer2019
Author(s)
Kato, Kenji, Nazina, Tamara N., Ohnuki, Toshihiko, Masuda, Suguru, Takahashi, Yoshio, Romanchuk, Anna Yu., Utsunomiya, Satoshi, Tosaka, Hiroyuki , Utsunomiya, Satoshi (et al.)
Total Pages
225
Publisher
Behaivor of Radionuclides in the Environment I
ISBN
978-981-15-0678-9