2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of self-assembled polymeric vehicles selectively delivering drugs to specific brain cells toward treatment of central nervous system diseases
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17H04742
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安楽 泰孝 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (60581585)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 薬剤送達システム / 高分子集合体 / 血液脳関門 / 核酸医薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー病(AD)に代表される脳神経疾患を効果的に治癒するためには、血液脳関門(BBB)と呼ばれる生体内バリアを通過するだけでなく、脳実質部において、標的とする細胞、もしくは病因物質にのみ認識されることが必要不可欠である。前年度までに、BBBを通過するための1stリガンド(グルコース分子)に加えて、BBB通過後の脳実質内での挙動制御を目的とする2ndリガンドとして、ニューロンに多く局在しグルタミン酸を取込むグルタミン酸トランスポーターを標的としたグルタミン酸リガンド、さらにファージディスプレイ法により探索した運動ニューロン選択的に認識するペプチドを表面に搭載したデュアルリガンド搭載高分子ミセル(dl-PM)を構築することに成功している。 当該年度は、当初の研究計画に則り、各種リガンドを搭載したPMを用いてADモデルマウスを用いた行動試験を評価した。ここではAD発症に関係すると言われるアミロイドベータ(Aβ)産生に関与するβ-セクレターゼ(BACE1)の発現を抑制するsiBACE1を搭載した種々のPMを、ADモデルマウス(APP/PS1マウス)へ尾静脈投与後、行動試験により認知機能への影響を解析した。1) PBS投与群 (未治療群)、2) siBACE1のみ投与群、3) siBACE1@Gluc-PM投与群、4) siBACE1@dl-PMを、老人斑出現以後・AD発症後のマウスへ10週間連続で静脈投与を行った。10週後に空間参照・長期記憶の指標として水迷路試験を実施した。その結果、水迷路試験ではsiBACE1@dl-PM投与群が未治療群やGluc-PM群に比べて有意に短時間でゴールへ泳着する好成績を示した。また2ndリガンドの種類(グルタミン酸リガンド、ペプチドリガンド)による優位差は確認されなかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)