2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Blood Flow Imaging System for Adult Congenital Heart Surgery
| Project/Area Number |
17H05095
|
|---|
| Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
|---|
Principal Investigator |
板谷 慶一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70458777)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
| Keywords | 成人先天性心疾患 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
・新たに4D flow MRIを用いて健常ボランティア18例、成人先天性心疾患患者20例の血行動態の解析を行った。成人先天性心疾患患者としてはファロー四徴症術後、Ross手術後等の弁膜症有する疾患やフォンタン循環、修正大血管転位症等の血行動態が複雑な疾患の心機能評価、血行動態評価を行った。右心系、左心系の心室容量、拍出能、心拍出量の計測を行った。また、エネルギー損失も右心系、左心系に分けて計測した。弁逆流を有する疾患では逆流量、逆流率を測定し、狭窄を有する疾患では血流速度の評価も行った。健常ボランティアの解析を行い、基準が明確化され、成人先天性心疾患の心機能評価、血行動態評価を行うことが可能となった。成人先天性心疾患患者3例では術前後の比較も行った。術前に比べ術後ではエネルギー損失が減少することが解明された。これらの結果は全国学会で報告した。また、多数の症例を解析することで4D flow MRIで評価すべき項目が明確化され、4D flow MRIのレポートフォーマットが確立されつつある。
・成人先天性心疾患症例数例の造影CTをもとに数値流体解析を数通り行った。仮想手術シミュレーションで最適な術式を検討した。
・成人先天性心疾患に関する外来を週1回、カンファレンスを月1回行った。大動脈弁、基部の疾患、ファロー四徴症類縁疾患、単心室症等の多数の疾患を取り扱った。また、成人先天性心疾患に対する手術も数例行った。成人先天性心疾患に対する診療体制が整いつつある。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成人先天性心疾患に対する血流診断システム、診療体制の構築は順調に進展している。
|
| Strategy for Future Research Activity |
・健常ボランティアでの4D flow MRI解析症例を蓄積し、血行動態評価の基準を明確化する。
・様々な成人先天性心疾患の血行動態を4D flow MRIを用いて解析を行症例レポートのフォーマットの確立、データベースの基礎を作る。血行動態やエネルギー損失と疾患の重症度の関係を検討する。
|
