2021 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism of sex differentiation of germ cells
Project/Area Number |
17H06166
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
相賀 裕美子 国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 教授 (50221271)
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Project Period (FY) |
2017-05-31 – 2022-03-31
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Keywords | 生殖細胞 / RNA 結合タンパク質 / タンパク分解 / CNOT / 雄性分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
AID-NANOS2発現マウスの作成と分解誘導:胎生期には雄化因子として、また生後の精巣では精子幹細胞の維持因子として、必須の機能を果たすNANOS2の発現は、胎生期の転写終了(E15.5)においてもタンパク質は安定的に維持されている。この時期のNANOS2タンパク質は生後の精子幹細胞の確立に必要なのではないかと想定していたが、解析するツールがなく、不明のままであった。今回、タンパク質分解を誘導できるAID2システムを導入し、NANOS2タンパク質の時期特異的分解を試みた。まずそのために必要なAID-タグをつけたNANOS2を発現するマウスをCAS9を用いて作成し、また分解誘導に必須なTIR1を発現するトランスジェニックマウス(Oct-dPE-TIR1)を作成した。このマウスは生殖細胞特異的タンパク分解に有用である。この2系統を交配し、胎生期E14.5-E15.5にNANOS2タンパク質分解を誘導した。その結果E16.5において、NANOS2タンパク質は著しく減少していた。このマウスは不妊となることが確認されたが、現在、分解誘導の時期と表現型の関係を解析中である。 Cnot7/8KO解析:NANOS2はCNOT1と直接結合することにより、CNOT7及びCNOT8を含むデアデニル化複合体をリクルートしてRNAの分解制御にかかわることを示しているが、CNOT1の発現が安定なので、CNOT複合体の機能解析が困難であった。今回CNOT7/CNOT8の生殖細胞特異的KOマウスの解析により、この両者は協調して機能しているが、主にCNOT8が主要な機能を担っていることが明らかになった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)