2018 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of pathogenesis of Hunner type interstitial cystitis based on genomic exploration for immunological inflammation and epithelial denudation
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17H06639
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋山 佳之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20529135)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | トランスクリプトーム解析 / 網羅的遺伝子発現解析 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
原因不明の過知覚膀胱症状(頻尿、尿意切迫感、膀胱痛など)を特徴とする膀胱疾患に、間質性膀胱炎/膀胱痛症候群(Interstitial cystitis/bladder pain syndrome: IC/BPS))がある。IC/BPSはハンナ型(Hunner-type interstitial cystitis::HIC)と非ハンナ型IC/BPS(non-Hunner-type IC:NHIC)に細分され、HICは指定難病となっている。 HICでは膀胱上皮の剥離やリンパ球浸潤・粘膜固有層浮腫・線維化などの炎症所見が強い一方、NHICでは組織学的変化に乏しく、炎症も殆ど認められない。HIC膀胱組織の浸潤リンパ球は主にB細胞・形質細胞であり、一部のHICでは極めてクローナリティの高いB細胞集団が膀胱に浸潤していることも特定している。すなわち、HICの病態の背景には、特定の免疫学的機序またはB細胞増殖性疾患の存在が示唆される。本事業による研究助成を賜り、ゲノミクス解析を駆使したHICの病態解明研究へ取り組んだ。トランスクリプトーム解析によって、HICが遺伝学的にもNHICとまったく異なる病態であることを示した。さらに、変動遺伝子のpathway解析により、HICでは特異的にVEGF及びBAFFシグナル伝達系遺伝子群の発現が上昇していること、qPCR及び免疫組織化学的検討により、HICの膀胱組織でVEGFとBAFF蛋白の発現が特異的に上昇していることを確認した。 本研究結果から、HICとNHIC・HSBとは症状が類似するものの病態は全く異なることが示され、成果はHICの新規バイオマーカーや治療戦略の開発にも寄与する可能性が高い。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)