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2017 Fiscal Year Annual Research Report

すべての子どもが算数・数学学習を深める算数・数学の授業デザインの理論と実践の往還

Research Project

Project/Area Number 17H06913
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

松島 充  香川大学, 教育学部, 准教授 (70804128)

Project Period (FY) 2017-08-25 – 2019-03-31
Keywordsデザイン研究 / すべての子ども / 対話 / デザイン原則 / 協調学習 / 体系化
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は以下の3点であった。①算数・数学学習を深めるために,なぜ対話が必要なのかを多面的・理論的に説明する。②すべての子どもが算数・数学学習を深める協調学習の授業デザインの視点を見いだす。③算数・数学の授業デザインの視点を段階的に構築することで,理論的説明と実践における算数・数学の授業デザインの視点をつなげる。
目的①については,これまでに明らかにされている哲学的・心理学的考察に加え,比較認知科学の視点(藤田,1998;2017)から考察を行った。その結果,生物一般にみられる学習の特徴とヒトという種に固有な学習の特徴とを比較し,ヒトに固有な能力である社会的学習の能力を対話の視点から見直した。今後は,言語学の視点から対話と学習について整理する予定である。
目的②,③の研究推進にあたり,10名の小中学校教員に研究協力を求め,平成29年10月に第1回目の研究全体会を開催した。本研究の目的,方法,大まかな研究スケジュールを共通理解し研究を進めてきた。平成29年12月には小学校4年で,平成30年2月には小学校6年で,2度のデザイン研究を行った。すべての子どもの対話を実現するための方法として,前者では問題づくりを,後者ではオープンエンドの方法を用いた。前者のデザイン研究の結果については,平成30年1月の全国数学教育学会第47回研究発表会にて発表した(松島,玉木,2018)。後者のデザイン研究の結果については現在考察中である。
目的③については,これまでの研究(松島,2017)と統合,考察することで,すべての子どもの協調学習を実現する算数・数学の授業のデザイン原則を抽出し,体系化を始めている。現在は,すべての子どもが十進位記数法のよさを感得する授業のデザイン原則に限ってはいるが,その成果は学会誌等で公表してく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

デザイン研究を2度行い,その分析が順調に進んでいる。次年度のデザイン研究も予定されており,順調に事例を蓄積できると予想される。デザイン研究の分析結果も順次,学会等で発表していく予定である。
理論研究は,少し遅れ気味ではあるが,着実に進んでいる。その成果を次年度は,学会等で発表していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

理論研究を着実に行い,それらをまとめ,学会等で発表して修正を加えながら,最終的に科研最終報告書にてまとめて報告する。デザイン研究については,さらに小学校1件,中学校2件を行い,分析し学会等で公表していく。それらのデザイン研究の成果を体系化し,デザイン原則をある程度体系化した状態とし,科研最終報告書にて公表する。
次年度の早い段階で,数学教育の専門家と学習科学の専門家を招聘し,数学学習の内容面,方法面についてや,デザイン研究の方法論について指導を受け,その後の研究推進に役立てる。
科研最終報告書は,書籍化し,広く配布する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 十進位取り記数法のよさの感得を目指したデザイン研究2018

    • Author(s)
      松島充,玉木祐治
    • Organizer
      全国数学教育学会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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