2018 Fiscal Year Annual Research Report
Needs analysis and curriculum development for establishing nursing education to lead next-generation regional comprehensive care
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17H07045
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
坂本 仁美 長崎県立大学, 看護栄養学部, 助教 (30574339)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 地域包括ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
急速に高齢化の進むわが国では、持続可能な社会保障と医療体制の構築が喫緊の課題となっている。そこで国は、地域における医療・介護・福祉の一体的提供の実現に向け、地域包括ケアを支えるシステムと人材の観点から議論してきた。しかし、地域の実情に合わせた地域包括ケアシステムの構築は円滑には進んでおらず自治体主導の取り組みには「システム」、「人材」の両面から多くの課題が挙げられている。そこで本研究では、長崎県の地域産業を支えるステークホルダーの看護職養成に対するニーズを解析し、長崎県に立脚する地域特有の問題点や必要とされる人材の特性を明確化した上で、地域医療環境の強化に貢献できる次世代型地域包括ケアを先導できる看護職養成カリキュラムの開発を行う。そのために、第1段階として、日本看護系大学協議会会員校277校を対象とし、基礎看護学教育課程の早期(低学年時)に地域包括ケアの視点を有した実習科目の調査を実施した。インターネットを介してシラバスが入手できたのは188校。分析の結果、早期体験学習として必修科目の中で地域包括ケアの視点を養うカリキュラムの展開を実施している授業科目は1件もなかった。しかし、選択科目として先進的な取り組みをカリキュラムに組み込み実施している大学が複数存在し、その授業内容、運営、他学科との連携取り組み内容等の聞き取り調査を行った。授業分析、また他大学の先進的な取り組み内容を参考に調査項目を作成し、地域包括化ケアを実施している医療職を対象に調査を行い、看護基礎教育課程へのニーズについて明らかにした。以上、1年半の研究により、当初の計画通り、看護基礎教育課程カリキュラム改定の示唆を得ることができた。本研究の成果は、次研究「看護学士課程における地域包括ケアを内包したコンピテンシー学習成果指標の開発」につなげる。なお、ステークホルダーへの調査については、現在投稿準備中である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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