2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the Chinese Bureaucratic society in late Qing dynasty
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17H07195
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Research Institution | Tama University |
Principal Investigator |
水盛 涼一 多摩大学, 経営情報学部, 准教授 (20645816)
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Project Period (FY) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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Keywords | 官僚制度 / 地方行政 / 地方財政 / 人事査定 / アヘン嗜好 / 地域社会 / 地方官僚社会 / 近代化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、中国社会の根幹をなす官僚制度の維持につき、基層・中級官僚への人事査定や懲罰から迫った。まず清朝(1616年~1912年)につき、従来未検討のまま措かれてきた中央政府や地方官庁による資料群の博捜を目指した。そこで前年度に引き続き、従来日本未将来であった『北洋官報』の調査研究につとめた。また現代中国について、政治的宣伝や教育活動そして人事査定に関する調査を行うべく、人事査定に関する書籍を購買調査し、各機関紙を通読し人事査定記事を収集した。 その成果として、2018年3月9日には浙江大学歴史学院の「江南史研究工作坊 宇宙・礼教・学術」で「晩清時代満族的統治思想──以歴史意識与官員制度為中心」として招待発表を行うかたわら、同年3月には中国社会科学院近代史研究所政治史研究室・西北民族大学歴史文化学院編『清末新政与辺疆新政』(社会科学文献出版社)に「袁世凱与地方統治・官員教育──以法政学堂与日本人教習為中心」を、また2019年1月には『経営情報研究』(第23号)に「中国における標語宣伝と出版活動──軍への学習・教育と人事査定を中心に」を、また概説であるが2018年8月に上田信編著『悪の歴史』(東アジア編下、清水書院)に「林則徐」「袁世凱」を掲載することができた。それぞれ、招待発表では清末の人事査定や懲罰そして基層中位官僚の昇進左遷を描いたものであり、続く『清末新政』は官僚の再教育および在地人士の司法職養成機関について、『経営情報研究』は現代中国の人事査定の一斑について、『悪の歴史』はアヘン戦争にいたる動向および大総統袁世凱の小官からの来歴をおったものである。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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