2019 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between menstrual cycle and psychophysiological workload of night work among teleworkers
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17K00760
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
大平 肇子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (20259386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 真 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (70178482)
市川 陽子 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (30805453)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | テレワーク / 卵胞期 / 黄体期 / 月経周期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は夜間帯に行うテレワークにおいて、月経周期により生じる影響を明らかにすることを目的としている。令和元年度は、①平成30年度に実施した女性テレワーカーの生活に関するインタビュー内容の分析、②月経周期による夜間作業時の負担に係る実験を行った。 ①インタビューの分析の結果、テレワークは【仕事への渇望と家族への罪悪感による葛藤】【生活、仕事に裁量と自己の責任】【不規則な生活と自分に委ねられる健康管理】【テレワークに対する社会の理解不足】が見出された。月経との関連では、『月経周期に合わせた仕事の調整ができる』一方、『月経前の不調を感じるがコントロールが難しい』ことも感じていた。テレワークにおける仕事の裁量権を有効に活用し、月経周期を考慮した仕事の計画を立てることができれば、仕事の効率と健康の向上につながることが示唆された。②月経周期による夜間作業時の負担に係る実験は、健康な女性18名を対象者とし、各対象者の卵胞期と黄体期にテレワークを模した作業を課し、その負担を測定した。実験時間は18~20時であった。卵胞・黄体期と作業前・後の2元配置分散分析を行った結果、疲労の自覚症調べ「ねむけ感」において、黄体期は卵胞期に比し有意に高値であった(P< 0.05)。また、眠気の評価(Epworth sleeping scale)において、作業前後の主効果と交互作用が有意であった(P< 0.05)。次いで、睡眠に関する作業翌朝の調査において、OSM睡眠調査票「起床時眠気」「疲労回復」について、卵胞期と黄体期に有意な差が認められ(P< 0.05)、卵胞期の方が安定した睡眠が取れていた。黄体期は卵胞期に比し、夜間作業時の負担が大きく、睡眠へも影響を及ぼすことが示された。
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Research Products
(3 results)