2020 Fiscal Year Research-status Report
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17K00766
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Research Institution | Japan Women's College of Physical Education |
Principal Investigator |
倉盛 美穂子 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (90435355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上山 瑠津子 福山市立大学, 教育学部, 講師 (10804445)
光本 弥生 広島修道大学, 人文学部, 教授 (80280155)
大村 眞依子 (渡邉眞依子) 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (60535285)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 保育者養成 / 専門性 / 明示化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまで行ってきた「保育者志望学生に求められる知識や技術の明示化」と「学生の専門的力量の修得実態に関する調査」の結果を論文化した。養成段階の専門的力量を4つの視点【子ども理解】【生活援助の環境構成】【遊びの環境構成】【対人関係構築】から整理し、保育者志望学生にとって【生活援助の環境構成】【遊びの環境構成】の知識や技術を習得する難しさについて指摘した。 また、保育環境の学習方法に関する先行研究を整理した。その結果、保育者の保育環境に関する知識や技術は言葉での説明が難しく、学生自らが保育環境の構成を考え実践したことがどのような結果に結びつくかを体験する事がほとんどないことが明らかとなった(高山,2016 ;倉盛・上山・光本・渡邉,2019)。保育現場においても、保育環境に関する知識や技術の共有や継承は難しく、保育者にとって保育環境の知識や技術を身につけることが容易ではないことを改めて確認した。 当初、保育環境に関するケースメソッド授業を計画していたが、コロナ渦のため、対面でケースメソッド授業を実施することができなかった。そのため、保育者養成校の4年生を対象に、オンラインで保育環境に関するケースメソッド授業を実施した。試験的な試みではあったが、どのような環境調整が必要であるのかをグループで話し合いを行った。オンラインでの実践を通じて、保育環境を学ぶ際には、場面を視覚的に共有し、個々が加筆修正できるような教材作成が急務であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ渦のため、対面でのケースメソッド型授業を複数回実施することが難しかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究結果をもとに、子どもたちが主体的に生活できるということを主題としながら、個別対応と集団への対応を直接的指導と間接的指導(保育環境の構成)の視点から検討できるようなケースを作成する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ渦のため、対面でのケースメソッド型授業を複数回実施することが難しく、予定していた謝金や物品費を使用しなかった。 今年度は、対面だけでなくオンラインでのケースメソッド型授業を実施するため、実施にあたりPC関係や文具関係の消耗品・物品が必要となる。また、データ収集やデータ整理に伴い謝金も必要である。
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Research Products
(4 results)