2023 Fiscal Year Annual Research Report
Practical Study on the Development of Self-Care Programs for Caregivers
Project/Area Number |
17K00767
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Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
風間 雅江 北翔大学, 教育文化学部, 教授 (60337095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
先崎 章 東京福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (20555057)
本間 美幸 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 准教授 (30295943) [Withdrawn]
八巻 貴穂 北翔大学, 生涯スポーツ学部, 准教授 (30364293)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 介護家族 / 介護職 / セルフケア / ストレス・マネジメント / 心理教育 / 心理支援 / マインドフルネス / オンライン心理支援ツール |
Outline of Annual Research Achievements |
介護家族および介護職のセルフケアに関するプログラムをそれぞれ構築し、対面形式で実践して有効性を検証することを当初の目的としていたが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、オンライン心理支援の実践研究、および、研究者自身の介護家族としての体験を基に家族支援を検討する研究へと一部計画を変更して行った。今年度実施した主な研究は以下の通りである。 1.介護家族のセルフケアに関するオンライン心理支援ツールとして過年度作成したオンデマンド動画コンテンツの編成ならびに内容を精査し、介護家族への視聴アンケートを通してその有用性を検討した。心理学的ストレス理論に基づくコーピング、ポジティブ心理学の知識を活かしたセルフケア、マインドフルネス・アプローチの実践の3つのパートに分けて作成した改訂版の動画コンテンツは視聴者の満足度が高かった。 2.介護職を対象としたセルフケアに関するオンデマンド動画コンテンツを作成し、視聴者アンケートを行った。介護職におけるセルフケアの必要性、バーンアウトの予防、ストレスの理解と対処、ブリーフ・リラクセーション法、マインドフルネス呼吸法、アサーションのそれぞれの構成要素について有用性評価が高かった。また、抑うつ・不安が高い人ほど、マインドフルネス呼吸法やブリーフ・リラクセーション法への有用性評価が高かった。 3.高次脳機能障害者、認知症者、発達障害者の介護家族支援について、研究分担者自身の家族介護体験を通して医学的見地から検討を行った。介護家族への支援にあたっては、介護家族にかかる精神的負担の大きさとその自覚の困難さ、公的な場での相談機会の必要性、介護家族の過去を否定しない対応、介護家族の試行錯誤を肯定すること、苦悩は人生の営みを深くすると介護者が自らの体験を肯定的に認識できるようになることを目指す支援他、多くの重要な示唆が示された。
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Research Products
(9 results)