2019 Fiscal Year Research-status Report
メタボリック症候群としての乾癬における脂肪酸結合タンパクのエピゲノム機能解析
Project/Area Number |
17K00884
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
加藤 雪彦 東京医科大学, 医学部, 准教授 (90246231)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 乾癬 / メタボリック症候群 / 脂肪酸結合タンパク |
Outline of Annual Research Achievements |
乾癬は慢性的な皮膚炎が障害持続する原因不明の疾患で、患者の10%前後に関節破壊を伴う関節炎を合併する。また、メタボリック症候群と併存しやすく心血管障害のため寿命が6年も短い。脂肪酸結合タンパク(FABP)は細胞内の脂肪酸輸送を担うが、全身のさまざまな病態と深く関連する。 研究代表者は、乾癬患者皮膚全層からRNAを抽出しFABPのサブクラスの遺伝子発現を検討し、また、患者皮膚におけるFABP局在を検討中である。現時点でサンプル数が十分でなく結論に至っていないが、得られた少数のサンプルでの途中結果からは、免疫染色でFABP4, FABP5の発現は見られたものの今回注目したFABP9の発現が見られず、皮膚全層から得られたサンプルの遺伝子発現においても、同様の傾向をみた。今後、サンプルの入手法を再検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
乾癬皮膚のサンプル数が不十分なため、FABPのサブクラスの優位性を見出すに至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
多施設へもサンプル収集を依頼することを検討する。
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Causes of Carryover |
乾癬皮膚のサンプル数が不十分なため、FABPのサブクラスの優位性を見出すに至っていないため次年度使用額が生じた。引き続き、各種試薬、抗体、染色などの費用や、文献収集、人件費、論文投稿費用、学会発表旅費などに使用する予定である。
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