2021 Fiscal Year Research-status Report
算数授業における「深い学び」の実現に向けた現職教員研修プログラムの開発
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17K00956
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
中野 博之 弘前大学, 教育学部, 教授 (30400120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 辰彦 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00550740)
早川 健 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40585387)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 現職教員研修 / 深い学び |
Outline of Annual Research Achievements |
研究成果を日本数学教育学会第54回秋期研究大会において,ポスター発表をした。発表内容は以下の通りである。 「深い学び」については「つぶやきとささやきで進行する『対話的な学び』を通して,数学的な見方・考え方を働かせながら,得られた結果の意味を既習事項と統合すること」と捉えた上で,この捉えを基に現職教員研修で提示する教材の選択の視点として「簡単に解答が得られないこと」「小学校の学習内容と関連が深いこと」「問題解決を通して教員自身の既有の知識を見直すことが期待できること」「地道な活動を基にしてとりあえず解決ができること」を提案した。そして,研修会は以下の流れで進めることも提案した。「①『深い学び』の捉え方についての提案」「②問題の提示と各参加者による解決」「③全体による解決方法の確認と解決までの省察」「④同じ式で解ける他の場面についての問い」。 研修会の省察としては,研修会後のアンケート結果から,提示した教材と研修会の展開が好評であったと考えられ,特に「深い学び」の捉え方や別の事象を同じと見る経験,及び,一人一人が問題に向き合うことを通してつぶやきとささやきで進む「対話的な学び」の経験についての肯定的な自由記述が多く見られ,提案した研修会の展開についての成果が認められた。一方で,「高度」であったとの意見もあり,提示した教材と共に③④の進行のあり方を改善する必要があると考えられる。また,こうした研修会は参加者の反応によって③④の進行が異なり,したがって,研修会講師の臨機応変に対応できる力が要求される。このことも研修会の質保障という意味で今後考えていかなければならないことと考えられる。 上記の発表内容について肯定的な意見を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の核心部分である研修会の実施が,2年間に渡り出来なかったことで当初は相当の研究の遅れがあったが,一時期,感染状況が収束したことで研修会を実施することができ,その成果をまとめポスター発表することができたことは大きな成果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
ポスター発表をすることで次のことが明らかになった。1つ目は研修会で提示する課題のさらなる開発である。2つ目は「①『深い学び』の捉え方についての提案「②問題の提示と各参加者による解決」「③全体による解決方法の確認と解決までの省察「④同じ式で解ける他の場面についての問い」という研修会の流れの中で,特に③④の進行のあり方を改善することである。また,こうした研修会は参加者の反応によって③④の進行が異なるので,研修会講師の臨機応変に対応できる力が要求されるが,このことも研修会の質保障という意味で今後考えていかなければならないことと考えられる。こうした点の改善が今後の研究では求められる。
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Causes of Carryover |
2年間に渡る新型コロナウイルス感染拡大を受け,対面による研修会を開催できず,したがって分担者との対面による打合せ及び協議ができず,次年度へ繰り越し金が生じた。翌年度としては,分担者との会議,資料収集,学会での発表等の経費と共に,オンライン研修会の主催に耐えうるスペックを持ったパソコンを購入し研修会を実施し,研究の最終年度のためのまとめを行っていく。
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Research Products
(1 results)