2017 Fiscal Year Research-status Report
教員養成および現職教員のためのプログラミング教育研修カリキュラムの開発と実践
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17K00970
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
松永 豊 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60291415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 ひとみ 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00378233)
江島 徹郎 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10335078)
本多 満正 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20451651)
高橋 岳之 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (50226841)
梅田 恭子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70345940)
磯部 征尊 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70736769)
福井 真二 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80345941)
中西 宏文 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90211424)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 小学校プログラミング教育 / カリキュラム開発 / 教育大学学生による授業の実践 / 地域との連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、小学校プログラミングの各種情報収集はもとより、カリキュラム設計、本学学生のメンター育成、県内協力小学校においての本学学生による授業実践、教員免許状更新講習での現役教員対象の指導、メンター育成用授業の構築(実践は今年度)などを行った。また、福岡の小学校で実施した小学校プログラミング授業において、カリキュラム設計等を行った。また、いくつか関連の発表、報告書の作成も行っている。 H29.05(東京)経済産業省、総務省、文部科学省の連携による先駆的実践の報告会に参加し、取り組みの現状を把握した。H29.07~12(愛知)知立市の小学校で5年生総合の時間(計12コマ)、および6年生総合の時間(計14コマ)に小学校プログラミングを実施した。ロングバージョンのデータ収集及びカリキュラム改善などを行うことができた。H29.11(愛知)大学にて、小学生に対して、タブレットに搭載のセンサーを活用した順次・反復処理のプログラミング実践を実施した。実践の結果、小学校5,6年生の知的関心をひくこと、発達課題にマッチしていたことを確認できた。H29.12(愛知)刈谷市の小学校で6年生理科の時間に小学校プログラミング授業を実施した。すでにブロックプログラミングを学んだ児童の場合、1コマの授業の中でもプログラミング活用が有効であることが分かった。H29.12(福岡)福岡の小学校でプログラミング授業を実施。授業終了後の研究会で講演。H29.12(愛知)冬季教員免許状更新講習(小学校プログラミング教育)を開催。現役教員を対象とした指導はもちろんのこと、情報収集もできた。H30.02(愛知)知立市の小学校で6年生理科の時間にプログラミング授業を実施。H30.03(東京)プログラミング学習における児童の自己評価と他者評価の内容で発表。H30.03 教育課程基準の検討と実践に関する報告書を作成。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、研究初年度は情報収集や教材開発等を行いつつ県内協力小学校を探して、2年目以降に実践できればよいと考えていたが、協力小学校が早期に見つかったため、実践研究を前倒しすることができた。その分、当初計画していたソフトウェア開発(教育教材)等のウエイトがやや下がってしまったが、実践中にもカリキュラム改造ができたことや、別の教育教材の開発が進んだため、部分的には当初の計画以上に進展しており、全体的にもおおむね順調にすすんでいる。 初年度は刈谷市と知立市の小学校で実践研究が実施できたが、特に知立市の小学校ではロングバージョンのカリキュラムが2度(5年生、6年生)実施できたため、カリキュラム改善や今後の比較実験のためのノウハウも吸収できたことが極めて大きい。 また、理科の授業にプログラミングを連携させる授業においては、ショートバージョンのカリキュラムも実践できた。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度は刈谷市と知立市の協力小学校での実施ができたが、今年度はさらに協力校が増えた。その結果、複数の学年(低学年、中学年、高学年)、複数のレベルのカリキュラム(ショートバージョン、ミドルバージョン、ロングバージョン)を実施することがすでに計画されている。現在、交渉中の案件もあるため、今後さらに県内協力小学校は増える見込みである。様々な学年用、様々なレベルのカリキュラム実績が溜まれば、協力校増大も加速すると思われる。 また、本学(愛知教育大学)の学生をメンターとして育成して派遣しているわけだが、メンター育成用の授業(正確にはそれだけが目的ではないので、メンター育成も視野に入れた授業)を今年度新設し、現在、実施中である。 教員免許状更新講習については今年度は夏季に開講することが決まっており、現時点で定員上限の受講人数となる見込みであることが分かっている。
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Causes of Carryover |
県内小学校の協力のもとに行う実践授業に関して、協力校が早期に見つかったため、当初の計画より早く実践研究を開始することができたが、初年度から実践研究に関わる人件費等を計上する必要が生じたため、2年目、3年目に支障が出ないよう、執行時期と各種経費のバランスを調整したため。 なお、教材開発の種類に関しては当初計画から少し差異が生じてしまうことになるが、実践を行うことで開発が可能となった教材もあるので、むしろ、望ましい変更ともいえると考えている。 今年度は協力校がさらに増えたこともあり(今後、さらに増える可能性も高い)、実践用の予算計上を手厚くする予定である。
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Research Products
(5 results)