2019 Fiscal Year Research-status Report
教員養成および現職教員のためのプログラミング教育研修カリキュラムの開発と実践
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17K00970
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
松永 豊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60291415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 ひとみ 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00378233)
江島 徹郎 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10335078)
本多 満正 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20451651)
高橋 岳之 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (50226841)
梅田 恭子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70345940)
磯部 征尊 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70736769)
福井 真二 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80345941)
中西 宏文 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90211424)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小学校プログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目となる令和元年度においては、主として、県内協力小学校でのプログラミング授業の実践、指導法の研究、カリキュラムや教材の開発、教員養成学生向け授業の改良、メンター育成の改良などを行い、12月には小学校プログラミングのシンポジウムを開催した。 小学校プログラミングの実践に関しては、順調に県内協力小学校の数を増やしていった。具体的には、1年目1校、2年目9校の協力を得られていたが、3年目は知立市、刈谷市、高浜市、みよし市、西尾市の協力を得て、12校の小学校で実践することができた。また、1年生から6年生まですべての学年での実践に協力してくれた小学校もあり、全学年での実践データを取ることができた。2020年度の小学校プログラミング実施の直前ということもあり、自治体(市)によってはマイクロビットやロボットカー等、何かしらのハードウェアを準備しているところもあったため、それに合わせた実践授業も行った。また、Society5.0を意識してロボットを使った授業なども展開することができた。その他、デスクトップ型PCではなくタブレット型PCを導入する小学校も増えたため、両者の違いによる実践上の注意事項などもいくつかデータが得られており、今後も継続して研究していく予定である。 学内においては、教育科目の選択科目である「プログラミング教育の指導法」(昨年度新規開講)においてメンター育成としての役割の部分を改良しつつ実践した。また、昨年度に引き続き、夏季教員免許状更新講習において「小学校におけるプログラミング教育」を開講することができた。 教員研修においては、名古屋市、田原市、あま市などで、座学、演習の両方の依頼があり、実践することできた。 これらの研究や実践は研究論文等でも発表したが、令和元年12月には小学校プログラミングのシンポジウムを開催し、様々な情報交換ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数の県内小学校の協力があり、様々な条件における実践データが得られた。 本来、小学校プログラミングが本格実施される2020年度の直前で本プロジェクトは終了予定だったが、協力校から引き続き応用研究に協力したい旨の申し出があって一部繰り越しを決定することにした。そういう意味では、当初の3年間のプロジェクトとしてはおおむね順調と言えるが、1年延ばしたこと自体が、当初計画以上とも言えるかもしれない。
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Strategy for Future Research Activity |
準備期間は終了し、2020年度からは小学校プログラミング教育が必修化される。しかしながら、現場(小学校)ではまだまだ準備が十分ではない。本格実施の2020年度も共同研究の依頼が多数ある。特に要望が多いのは、自治体で導入された機器(マイクロビットなど)を用いた授業構築やその改良方法、導入年度と2年目以降(例えば、昨年度の小学校4年生でプログラミング授業を体験済みの5年生など)の授業構築のノウハウ、タブレットPC使用に特化した授業構築などである。さらに、中学校や高校でのプログラミング教育との整合性についてもさらなる研究や実践が必要と考えている。
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Causes of Carryover |
2020年度(令和2年度)から本格実施される小学校プログラミング教育ではあるが、現場(小学校)ではまだまだ準備が十分ではない。そのため、令和2年度にも引き続き実践を希望する小学校が複数あった。また、令和元年度の実践研究で得られたデータを踏まえた改良のアイディアもあったため、令和元年度の予算を一部令和2年度に繰り越しして実践研究に充てることにした。
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Research Products
(7 results)