2021 Fiscal Year Research-status Report
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17K01001
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Research Institution | Osaka Prefecture University College of Technology |
Principal Investigator |
北野 健一 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20234263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鯵坂 誠之 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60634491)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ティーチング・ポートフォリオ / アカデミック・ポートフォリオ / ファカルティ・ディベロップメント / 高等専門学校 / ワークショップ / メンター / メンティー / メンタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度はティーチング・ポートフォリオ(TP)作成ワークショップ(WS)を2回、アカデミック・ポートフォリオ(AP)作成WSを2回、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴い、オンライン形式で開催した。現在、大阪公立大学工業高等専門学校(旧 大阪府立大学工業高等専門学校)では常勤教員65名中52名がTPを作成し、約8割の教員がTPを執筆した高等教育機関となった。APについては常勤教員65名中23名が作成している。 また、本校では学外からも作成者を受け入れており、2022年3月末現在、本校TP研究会主催WSにおけるAP作成者は学内外あわせて73名、TP作成者は学内外あわせて218名となった。現在、日本国内におけるAPの作成者は約180名、TPの作成者は約1000名と推測されており、日本国全体におけるAP作成者の約4割、TP作成者の約2割が本校でAP/TPを作成していることになる。本校は「日本におけるAP/TPのメッカ」としての役割を十分果たしている。 2021年度は、日本高専学会および6大学で、AP/TPをはじめとする各種ポートフォリオについて発表・講演を行った。 AP/TPを組織的に導入している高等教育機関は大学・高専あわせて32である。しかし、高専だけに絞ると、2022年3月末現在、全国57高専のうち、AP/TP作成者が1名以上在籍している高専は28高専(49%)、AP/TPを組織的に導入している高専は11高専(19%)となっている。AP/TP導入大学の割合にくらべれば、かなりの高率といえ、本研究目的の一つである高専へのAP/TP普及は着実に進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度はティーチング・ポートフォリオ(TP)作成ワークショップ(WS)を2回、アカデミック・ポートフォリオ(AP)作成WSを2回、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に伴い、オンライン形式で開催した。これによって、本校TP研究会主催WSにおけるAP作成者は学内外あわせて73名、TP作成者は学内外あわせて218名となっており、全国のAP作成者のうち約4割、TP作成者のうち約2割が本校で作成していることになる。本校はまさに「日本におけるAP/TPのメッカ」となっている。 また、2021年12月26~28日にオンラインで開催したTP作成WSにおいて、2017年の高等学校教諭1名、2018年の小学校教諭1名、2019年の小学校教諭1名、昨年の私立中高一貫校教諭1名に引き続き、私立中高一貫校教諭1名がTPを作成した。これは本研究の目的の一つである「TPが初等中等教育を担う教員に対する研修としての可能性」を探るうえで、大きな前進である。 以上の理由により、「(2)おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
大学や高専等の高等教育機関においてティーチング・ポートフォリオ(TP)やアカデミック・ポートフォリオ(AP)の作成による教育改善活動の取り組みが徐々に広まってきているところであるが、「3日間も時間がとれない」「何のために作成するか意義がわからない」などの意見が根強くある。これらの意見に対して、連携研究者の栗田は、高等教育機関へのTP普及用であるTPチャートを4時間程度の初等中等教育を担う教員の研修に利用できるように改良し、書籍『教師のための「なりたい教師」になれる本!』(学陽書房)を出版した。また、TPの簡易版であるティーチング・ステートメント(TS)を作成するセミナーを1日研修として開発した。そこで、学内外でTPチャートやTSを作成するセミナーを開催する。このセミナーを通して、初等中等教育を担う教員にTPを広く知ってもらい、初等中等教育を担う教員のTP執筆を今年度も進める。それにより、本研究の目的の一つである「TPが初等中等教育を担う教員に対する研修としての可能性」を探っていく。 2022年度もAP/TP作成WSを2回開催する予定である。ただし、新型コロナウイルス感染症拡大防止対応のため、オンラインで開催する。 それと並行して、引き続き、大学・高専等への普及活動に努める。AP/TPを正しく導入するには構成員の正しい理解が必要である。そこで、AP/TPについての正しい情報を発信するとともに、学協会にも積極的に参加し、成果発表に務める。 なお、高専教員におけるTP,AP執筆による効果と、その継続性を調査する研究を進める。
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Causes of Carryover |
理由としては、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、2021年度に本校で2回開催したAP/TP作成WSが、対面形式ではなく、オンライン形式での開催になったためである。 次年度の使用計画については、聞き取り調査出張旅費として50千円、研究成果発表費用(学会誌投稿料・別刷代、英文校正等)として60千円、ワークショップ開催にあたり必要となる文房具等に27千円、研究書籍の購入に10千円を予定している。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] TPワークショップにおけるメンター教員の学び2021
Author(s)
加藤由香里,井上千鶴子,山下哲,石丸裕士,上野哲,鰺坂誠之,東田卓,金田忠裕,土井智晴,和田健,早川潔,古田和久,北野健一
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Journal Title
日本高専学会誌
Volume: 26-3
Pages: 13-22
Peer Reviewed / Open Access
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