2017 Fiscal Year Research-status Report
カリキュラムマネジメントの基礎を育成するための教員養成段階のカリキュラム等の開発
Project/Area Number |
17K01094
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
吉冨 芳正 明星大学, 教育学部, 教授 (60550845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村川 雅弘 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (50167681)
田村 知子 岐阜大学, 教育学研究科, 准教授 (90435107)
石塚 等 横浜国立大学, 教育学研究科, 教授 (90794214)
倉見 昇一 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成・院), 教授 (10771462)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | カリキュラムマネジメント / 教員養成段階 / カリキュラム開発 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学の教員養成段階においてカリキュラムマネジメントができる力の基礎を確実に身に付けるためのカリキュラムと効果的な指導方法や教材の開発を行うことを目的としている。 研究初年度である平成29年度においては、8月29日、10月9日、2月26日に研究代表者と研究分担者の間で研究打ち合わせを行い、研究計画の確認、進捗状況の報告、今後の取組方針の検討を行った。これらの打ち合わせを踏まえ、各研究者において、大学学部の教員養成段階における「教育課程の意義及び編成の方法(カリキュラム・マネジメントを含む。)」相当科目のカリキュラムの開発等に着手した。開発するカリキュラムについては、学生がカリキュラムマネジメントの考え方や主な要素をおおよそ理解し、それらを教員になったときにどのように生かすことができるかを考えることができることを目標として設定した。 研究代表者が試作し研究分担者に研究の出発点として提供したカリキュラム案においては、「教育課程論」等の科目の中にカリキュラムマネジメントを集中して取り扱う機会を設定し、新学習指導要領の基本的な考え方やカリキュラムマネジメントの考え方を説明するとともに具体的事例を取り上げるようにしている。この授業を中心として当該科目で扱うその他の内容との関連を図りながら効果的な指導を行うこととしている。 教材については、パワーポイントを用いた説明資料とともに学生が作業を行うワークシートを開発している。一般的に「教育課程論」等の科目の授業形式は大人数の講義が多いと考えられるが、一方的な教え込みにとどまらないよう、学生自身が考え書く活動を行えるようにしている。 これらの開発したカリキュラムや教材について、授業での試行にも着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画のとおり、開発するカリキュラムの目標、内容、指導方法、教材等について研究代表者及び研究分担者間で打ち合わせを行い、カリキュラム等の開発と一部の試行に着手できている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度においては、各研究者の連携を図りながら、平成29年度に開発したカリキュラム等について試行を行い、その過程や結果を踏まえて改善を行う。教材開発についても注力する予定である。 また、平成30年度の日本カリキュラム学会において本研究についての発表を行うこととしている。参会のカリキュラム研究者に対して研究の進捗状況について広く情報提供を行うとともに、意見を聴取する。 年度内に研究代表者と研究分担者による研究打ち合わせを開催し、平成31年度の研究に向けて方向を明確にすることとしている。
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Causes of Carryover |
研究代表及び研究分担者による研究打ち合わせを行うに際して、全員が集まりやすい地域で開催するよう配慮するとともに会合で顔を合わせる機会を活用したため、旅費を中心に次年度使用額が生じた。 平成30年度以降、研究打ち合わせや研究の過程や結果の分析に係る経費として効果的に使用していく予定である。
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Research Products
(10 results)