2017 Fiscal Year Research-status Report
The development of the support method for experiential learning to promote professional expertise of physical therapists
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17K01099
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Research Institution | Osaka Yukioka College of Health Science |
Principal Investigator |
池田 耕二 大阪行岡医療大学, 医療学部, 准教授 (70709873)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 理学療法教育 / 経験学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在,理学療法士の現場教育は施設に任されているのが実情であり,理学療法士の経験学習を支援する方法は確立されていない.そこで本研究では,熟達理学療法士の経験学習プロセスを解明し,それをもとに理学療法士の発達を促す経験学習支援の方法を開発することを目的とする. 具体的には,実力が周囲に認知されている熟達理学療法士を対象に,アンケートやインタビュー調査を行い,貴重な経験内容を収集し,熟達理学療法士の経験学習プロセスを解明する.その際には,発達を促す良質な経験の特性や構造,良質な経験間の相互関係,良質な経験を可能ならしめる条件や環境等の分析を行い,そこから発達を促す経験学習支援方法の開発を行う. 2017年度は,研究開始に向けて文献レビューや現場の理学療法士教育に関する実状を聞き取り調査し,現在の現場の教育課題や実態の把握に努めた.これらを把握しておくことは,のちの分析に重要な役割を担うものと認識する.また,本研究では,熟達理学療法士から経験内容を詳細に聞くことになるため,アンケートやインタビューの内容を吟味し,予備的に実施することで実践上の問題を把握し改善した(2017年度は当大学の倫理委員会の承認を得た).その後,慎重に熟達理学療法士の研究参加を集い,現在30人程度の協力が得られる予定である.また,現段階でも少数ではあるが熟達理学療法士の経験内容(データ)が得られており,分析を開始している.分析では熟達理学療法士の経験学習プロセスに関する興味深い知見が得られており,今後のデータ収集に伴い有益な知見が得られるものと考える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究を開始するにあたり,現場の理学療法士教育の現状把握と熟達理学療法士の研究協力は欠かせない.そのため,研究開始にむけて時間をかけて現場の理学療法士教育の実状の聞き取り調査を行い現状把握に努めた.また,本研究では熟達理学療法士の経験の開示の程度が成果に大きく影響するため,慎重に研究に同意してくれる熟達理学療法士の参加を募った.加えて,インタビュー調査では,研究者と熟達理学療法士双方の日程調整が難しく,当初の予定よりも研究計画はやや遅れた.これらを踏まえ,現在の研究計画はやや遅れていると判断できる.
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度は,研究計画がやや遅れたが,2018年度は熟達理学療法士の経験内容(データ)が順次収集できる予定である.これにより研究計画の遅れは取り戻せると考える.2018年度は,本データをもとに分析を行い,熟達理学療法士の経験学習プロセスを解明し,研究成果を順次,学会発表や学術雑誌に投稿する予定である.
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Causes of Carryover |
2018年度は,引き続き図書費用を計上し,2017年度に予定していた熟達理学療法士の経験内容(データ)を収集し,分析を行う予定である.そのため,2017年度に計上していた調査に関わる諸費用(交通費,謝礼等)を,2018年度に繰り越し,2018年度の諸費用と併せて計上した.また,2018年度は,学会発表や学術雑誌に投稿する予定であり,それに関わる諸経費(学会参加費,旅費等)を計上した.
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