2018 Fiscal Year Research-status Report
System development and empirical research for drafting a model of financial and economic education in Japanese style
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17K01116
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
二木 恵 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 特任助手 (40633988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾島 恭子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (20293326)
高田 良宏 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 准教授 (30251911)
笠原 禎也 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 教授 (50243051)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 金融経済教育 / オープン参加 / 相談システム |
Outline of Annual Research Achievements |
金融経済教育の推進が盛んに行われているが、実態は指導者不足、時間不足の理由から思うように進んでいないのが現状である。本研究では、机上学問から実践教育につながるファイナンシャルサポートシステムを立案し、システム開発ならびに実運用に向けた検証を行い、金融経済教育の新たな実践型モデルとして提言することを目的としている。今年度は,前年度に行ったユーザニーズ調査をもとに開発したシステムを試行運用した。また,ランチョンセミナーとして専門家による単発の臨時講義を行った。 システムは「ファイナンシャルWeb相談システム」として,大学内限定の運用としている。前年度の事前アンケートから,個人情報漏洩を危惧するセキュリティを重視する声が多かったため,ログイン情報がシステム管理者でもわからない完全匿名となっている。これは学内統合認証のShibbolethによるログインID情報の不可逆変換機能を用いて実現している。 ランチョンセミナーは,合計11回実施した。主に資産運用の観点から基礎を多方面の専門家から1回30分程度の講義を昼休み時間に実施し,参加はオープン参加とした。講義内容は,初心者向け総論として資産運用の必要性や,資産運用方法は個人性格別で異なること,次に資産運用基礎講座として6回,次に金融にからむ消費者トラブル,最後に個人投資家からの実例紹介とした。専門家はファイナンシャルプランナー,司法書士,証券業協会,消費生活アドバイザー,個人投資家に依頼した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ファイナンシャルWeb相談システムでは,数十件の質問とそれに対するコメントが投稿された。完全匿名なため,いたずら投稿が多いと予想されたが,テスト投稿と思われるものが1件のみで,その他は公開に問題のない投稿であった。 専門家による単発講義のランチョンセミナーでは,毎回オープン参加にもかかわらず20人から40人の参加があった。教職員と学生のうち,学生の割合が多いものの教職員も毎回全体の1/4程度の割合であった。ランチョンセミナーでは毎回アンケートを行った。アンケートからは,このようなランチョンセミナーを継続してしてほしいという声が多くあった。
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Strategy for Future Research Activity |
システムのアクセスログから利用者の関心などを解析し,発表を行う。 また,Shibboleth学認対応を行い,運用を開始する。その他,岐阜大学にて次年度から本システムを利用した授業実践を行う予定としており,それに向けた改修を行う。
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Causes of Carryover |
(理由)ランチョンセミナーの専門家講師料が,想定よりも少ない予算となったため。 (使用計画)国際会議での発表など情報公開に向けて使用する計画である。
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Research Products
(3 results)