2017 Fiscal Year Research-status Report
高精度がん放射線治療の確立に向けたWeb教育システム開発
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17K01161
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
中村 聡明 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60420452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武川 英樹 関西医科大学, 医学部, 助教 (60526870)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | クラウド / 腫瘍輪郭描出 |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの放射線治療において、正確にがん病巣の広がりを描出すること(腫瘍輪郭描出)が治療実践の要となる。本研究では、Webベース腫瘍輪郭描出ソフトの開発、およびソフトをプラットフォームとした高精度放射線治療実践の教育システム構築を目的とする。 腫瘍輪郭描出ソフト開発は、技術計算言語であるMatlabを使用して、放射線治療計画画像及び腫瘍・正常臓器の輪郭の表示、ならびに輪郭の編集が可能なローカルソフトウェア(デスクトップアプリケーション)の開発を行った。 開発しているソフトウェアでは治療計画装置からDICOM出力可能なCT、PET、MRIの画像情報ならびにレジストレーション情報の読み込み、これら画像の表示機能を実装した。また、画像の拡大、縮小、移動などの画像表示補助機能も追加した。輪郭情報も治療計画装置からDICOM出力したものを読み込み、治療計画画像上への表示を行えるようにした。加えて、既存の輪郭情報に対する編集機能を実装した。画像及び輪郭表示に幾何学的ずれがなく、治療計画装置と同等であることの確認を行った。 ローカルソフトとして開発したソフトウェアをクラウド上の仮想デスクトップにインストールし、プレゼンテーション仮想化技術によるインターネット経由のアクセスを可能にした。PC、タブレット端末から光通信、モバイル通信でアクセスし、より低速なモバイル通信でも使用上大きな障害となるような表示の遅れ、操作性の低下がないことを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通りにローカルソフトウェア開発およびクラウド化が出来ているため。
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Strategy for Future Research Activity |
開発ソフトの各放射線治療計画装置からのDICOM-RT出力ファイルで使用可能にする。 腫瘍輪郭描出セミナー開催に向け、ソフト使用感の改善を進める。
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Causes of Carryover |
ソフト開発に注力し、成果報告を行わず、旅費が少なかったため。 次年度は学会発表などにて成果報告し、旅費として使用する。
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