• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2018 Fiscal Year Research-status Report

Survey on current situation of the learning support center and the development of teaching materials for peer supporters

Research Project

Project/Area Number 17K01163
Research InstitutionOtemae University

Principal Investigator

石毛 弓  大手前大学, メディア・芸術学部, 教授 (50515327)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷川 裕稔  四国大学短期大学部, その他部局等, 教授 (00321323)
長尾 佳代子  大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50342522)
畑 耕治郎  大手前大学, 現代社会学部, 教授 (50460986)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords学習支援 / チュータリング / ピアサポート / チューター・トレーニング / オンライン教材
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、高等教育における多様な学修(習)支援の形態を調査し、現時点における特徴を示すこと、また学修(習)支援にかかわるスタッフの育成方法を開発することである。平成30年度は、ピアサポーター・トレーニング・メソッドの開発およびその教材化を中心に研究を進めた。
メソッドについては、本年度はピアサポーター(チューター)のトレーニングに実績のあるアメリカ合衆国での研究や事例を中心に検討した。この際、当該分野で活発な活動を行っているCRLA(College Reading & Learning Association)の2018年度大会に参加し、本研究メンバーによる発表と質疑応答を行い、また他の学会員のチューター・トレーニングに関連する研究を知り得たことは、当研究を進めるうえで大いに助けとなった。結果、教材開発ではCRLAにおけるチューター・トレーニングのコンセプトを参考にすることにした。ただしアメリカ合衆国での方法をそのまま利用するのではなく、日本における高等教育の状況に適合するよう調整を行なっている。具体的には、CRLAのITTPCレベル1の14項目をベースにした学生向けの教材を作成している。項目は以下の通り。
1. チュータリングとチューターの責任に関する定義/2. チュータリングの基本ガイドライン・すべきこととしてはならないこと/3. チューターセッションの始め方と終わり方のテクニック/4. 成人の学習者・学習理論・学習スタイル/5. 自信・困難な状況への対処/6. 役割モデル/7. 目標設定・計画立案/8. コミュニケーションスキル/9. アクティブリスニングと言い換え/10.紹介スキル/11.スタディスキル/12.批判的思考のスキル/13.チュータリングの職業倫理および哲学の遵守・セクシャル・ハラスメントに関する遵守・盗用に関する遵守/14.問題解決のモデルづくり

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ピアサポーター・トレーニング・メソッドの開発およびその教材化について
ピアサポーターに必要な能力およびそのトレーニング・メソッドについては、すでに考察や項目の選択を行なった。やや遅れているのは、オンライン教材化である。本来、平成30年度内にオンライン教材のパイロットモデルの制作が終了している予定だったが、完成はしていない。その理由として、平成29年度での制作の遅延が影響していること、また教材の構成を変更したことが挙げられる。教材の構成については、当初の計画では初級編「ピアサポーターとして知っておくべきことと、身につけるべき能力」、中級編「主体的に行動する能力」、上級編「先輩として後輩のピアサポーターをトレーニングする能力」の3段階、それぞれ5回程度の教材作成を予定していた。しかし研究を進めるにつれ、上述のレベル分けをするのではなく、一つの教材を用意して、学生が自身の段階に応じて内容を学ぶほうがより効果的であり、汎用性が高いだろうという結論となった。その結果、初級編~上級編ではなく、全14回でレベル分けのない教材に構成を変更した。そのため文献や素材等の準備に時間がかかり、現時点で2か月程度の遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

当該研究プロジェクトの最終年度にあたる2019年度には、①ピアサポーター・トレーニングのオンライン教材化の完成、②ピアサポーター・トレーニングのメソッドについての研究の推進の二つを達成する。①は、6月中に教材を作成し、その後ピアサポーターや教員がテストし、フィードバックを反映させて内容をブラッシュアップしていく。②は、CRLAやNCLCA(National College Learning Center Association)などの先行研究を基に、日本において有効なピアサポーター・トレーニングの内容を分析・探求する。①は興味のある人間がオンライン上で利用できるようにし、②は成果報告を学会発表や論文などのかたちで公表することを予定している。今後の学修(習)支援におけるピアサポーターの育成にとって利益となる成果を出すことを目標とする。

  • Research Products

    (3 results)

All 2019 2018

All Presentation (3 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 学修(習)支援における学生スタッフ育成のための教材研究2019

    • Author(s)
      石毛弓
    • Organizer
      日本リメディアル教育学会関西支部大会
  • [Presentation] アメリカにおけるライティング支援施設の現況と日本におけるその影響2019

    • Author(s)
      長尾佳代子、壁谷一広
    • Organizer
      日本リメディアル教育学会関西支部大会
  • [Presentation] The Learning Assistance System in Japan in 20182018

    • Author(s)
      Yumi Ishige, Kazuhiro Kabeya, Hirotoshi Tanigawa, Kayoko Nagao, Junko Kasamura, Hiroyuki Watanabe
    • Organizer
      The 51st Annual CRLA Conference
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi