2018 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of the progression of pathological changes in Alzheimer's disease using MRI
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17K01355
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
柳沢 大治郎 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 准教授 (50581112)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | タウ病理 / アミロイド病理 / MRI / 認知症 / rTg4510 |
Outline of Annual Research Achievements |
rTg4510マウスはCaMKII-tTAマウスとtetO-TauP301Lマウスとの交配で得られるバイトランスジェニックマウスで、CaMKIIプロモーター支配下でP301L変異タウ遺伝子を発現することにより、前脳領域にタウ病理の蓄積が誘導される。当該年度はrTg4510のタウ蓄積の重症度には遺伝的背景が強く影響することを明らかにし、論文発表した。た。雌性CaMKII-tTAマウスと雄性tetO-TauP301Lマウスの交配によって得られたrTg4510マウス(F1 C57BL/6J x FVB/NJ)(rTg4510_CxF)と雌性tetO-TauP301Lマウスと雄性CaMKII-tTAマウスの交配によって得られたrTg4510マウス(F1 FVB/NJ x C57BL/6J)(rTg4510_FxC)について脳内タウ蓄積量を比較した。組織学的解析における抗リン酸化抗体AT8およびGallyas染色による陽性構造物の蓄積はrTg4510_FxCの方がrTg4510_CxFよりも重度であった。また、rTg4510_FxCではSarkosyl不溶性タウがrTg4510_CxFよりも多く検出された。以上の結果より、rTg4510_CxFとrTg4510_FxCではタウ蓄積の重症度に差異があり、rTg4510_FxCの方が重度であるが示唆された。タウイメージングで再現性のある結果を得るためには、遺伝的背景に留意する必要がある。また、前年度から引き続き、タウ病理に選択的に結合するプローブの開発を進めている。ヒト切片においてタウ病理に選択的な結合性を示す化合物が複数得られたものの、rTg4510マウスではタウ病理への結合性が認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
rTg4510のタウ蓄積の重症度には遺伝的背景が強く影響するという、研究推進にとって重要な知見が得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
rTg4510マウスを用いたMR画像化試験を実施するために、ヒト切片においてタウ病理に選択的な結合性を示し、かつrTg4510マウスのタウ病理に結合するプローブの開発を進め、アミロイド病理とタウ病理を同時に画像化に挑戦する。
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Causes of Carryover |
当該年度末に実施予定であった実験の一部を、諸般の事情により次年度に実施することにしたため。
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Research Products
(8 results)