2021 Fiscal Year Research-status Report
海外在住家庭における親の養育スタイルと学齢期の子どものグローバルアイデンティティ
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17K01823
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
平田 裕美 女子栄養大学, 栄養学部, 准教授 (60401585)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | コミュニティ・プレゼンス / 日本語補習授業校 / バイリンガリズム / 養育スタイル / グローバルアイデンティティ / 認知実行機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、海外在住家庭の父親・母親の養育スタイルと子どものグローバルアイデンティティ、バイリテラシー形成、そして日本人コミュニティにおける日本語補習授業校の役割について検討している。本年度は、言語習得を中心に、言語教育政策における多言語主義(multilingualism)と複数言語主義(plurilingualism)を整理し、父親・母親の母語/継承語と居住国における子どもの言語習得についての聞き取り調査や現地校からの情報提供より、バイリンガリズムと親の志向について検討した。移住先地域における、親と子どもによる日本人学校、日本語補習授業校、現地・国際学校の「どの学校に通学するのか」の選択には、子どもの状態と言語習得を含む学習への父親と母親のサポート、教育制度に関する情報が必要であるということが明らかにされた。 また、日本人コミュニティと日本語補習授業校との関係性では、補習授業校は子どもが学習する場であるだけではなく、子どもを介して保護者が集まったり、散在する日本人が集ったりしている場であることが確認されてきたが、現在のコロナウイルスや欧州の状況により、日本語補習授業校の地域に発信する機能は、海外で暮らす日本人の親や子どもの安心感、安全につながる環境整備において、予測以上に必要不可欠な存在であることが理解された。 保護者からの相談、現地校との連絡は、直接の窓口と各補習授業校の窓口担当の先生を通じて継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルスや欧州の状況より、海外所在の日本人学校、日本語補習授業校における、アンケート調査、インタビュー調査、教職員・保護者を対象としたセミナー、講演会は、現在延期している。
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Strategy for Future Research Activity |
海外所在の日本人学校、日本語補習授業校における、アンケート調査、インタビュー調査、教職員、保護者を対象としたセミナー、講演会の実施については、コロナウイルス、欧州の状況を鑑み、協力校とは、これまでと同じように連絡をとりながら、その意向に沿い、検討したいと考えている。さらに、これまでに収集したデータを整理し、学会発表、学会誌への投稿を進める。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスと欧州の現況により、予定していた調査の延期が生じている。翌年度分として、延期されていた調査は協力校と相談しながら検討し、これらに関わる費用は本助成金を使用する。また、本研究の学会誌への投稿についても、本助成金を使用する。
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Research Products
(1 results)