2017 Fiscal Year Research-status Report
地域高齢住民におけるサルコペニアと認知症発症との関連:久山町研究
Project/Area Number |
17K01853
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岸本 裕歩 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (00596827)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秦 淳 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00448432)
吉田 大悟 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10596828)
本田 貴紀 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30773353)
二宮 利治 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30571765)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | サルコペニア / 認知症 / 地域住民 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、サルコペニアと認知症との関連を検討するためのデータセットを整備した。データセットは平成24年をベースラインとするため、その当時の年齢、性、血圧、血液生化学検査、心電図、心血管病・悪性腫瘍の既往歴、服薬状況、喫煙、飲酒、社会経済状況(職業・婚姻の有無・学歴)、ADL 障害、日常作業強度、運動習慣に加え、四肢・体幹別の除脂肪量、握力、5m歩行速度を中心に構築した。また、認知症の既発症の有無を確認するため、認知症診断情報と認知症病型の情報を確認した。 さらに、今年度の追跡調査として、平成29年5月から平成30年2月までの間に久山町の生活習慣病予防健診および高齢者調査を実施し、四肢・体幹別の除脂肪量、握力、5m歩行速度、認知症を調査した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度は、久山町40歳以上の住民を対象とした生活習慣病予防健診に加え、65歳以上の高齢者を対象とした高齢者調査を並行して行った。調査を継続しながら過去データセットの整備を行う必要があったため、入力ミスなどの理由でデータ精度が落ちないよう尽力した。次年度よりデータの分析を実施する。
|
Strategy for Future Research Activity |
まずはサルコペニア、サルコペニア肥満の頻度を算出する。今年度も追跡調査(生活習慣病予防健診)を継続し、認知症発症のデータを収集する。また、サルコペニアと認知症発症の関連の解析を開始する。得られた研究成果を研究分担者・統計専門家と協議し、国内外の学会で発表するとともに、サルコペニアと認知症の関連について最新情報を収集する。
|
Causes of Carryover |
情報収集のために計上していた国内旅費(15万円)を使用しなかった。追跡調査の現場の統括とサポート、データセットの整備に費やした。また、調査環境を整えるために、備品・消耗品の支出が予定よりも増えたことが原因と考えられる。 次年度も追跡調査を継続する。調査期間が昨年度よりも短縮されるため、情報収集や学会発表を当初の計画よりも増やすことを検討している。
|