2017 Fiscal Year Research-status Report
性別違和における成人M t Fの生活とQOLの実態およびQOLと化粧との関連
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17K02074
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
井關 敦子 岐阜大学, 医学部, 教授 (10363201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中塚 幹也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (40273990)
山口 琴美 岐阜大学, 医学部, 准教授 (40432314)
山田 奈央 三重大学, 医学系研究科, 助教 (90549776)
大橋 一友 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30203897)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | LGBT / MtF / FtM / 看護職 / 養護教諭 |
Outline of Annual Research Achievements |
MtF当事者は社会適応が低くqolが低いと報告される.MtF当事者2名にインタビューを行った.共通する点は,性別違和についてネガティブな価値観を持つとは限らずその価値観も多様であった.日常生活において他者の配慮があれば大きな困難なく生活でき,就業や経済状態が安定していること,家族がいることは重要であった. その他,29年度は,性の多様性に関わる以下の活動や研究を行った.29年9月に看護職,教育,研究職向けの講演会「LGBTを理解する」を岐阜大学は開催し,研究責任者は講師となった.LGBT支援団体からの協力も受け,科学研究費を活用しこの講習会を遂行した.この講習会は看護,教育,医療従事者のLGBTに対する認知を促した.29年12月には中部地方の看護職の.GBTに対する認識について質問紙調査を実施し,その結果は30年3月のGID学会で発表した.また,28年12月に実施した「岐阜県内の小中学校に勤務する養護教諭のLGBTに対する認識」に関する質問紙調査の結果が、30年3月GID学会誌に論文として掲載された.これらの調査や活動から,今後の研究を遂行するうえで重要な情報を得た.また研究を遂行するうえで,協力者を得る機会になっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MtF2名から面接調査によって情報を得ており、さらに3名から協力が得られる予定である。目標とする面接数に達するため、おおむね順調とした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、MtF当事者からの面接調査を継続し、日常生活上の困難や、問題点を明らかにする。これらの結果を生かし、QOLを中心とした質問紙調査の準備資料とする。
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Causes of Carryover |
当初の計画では、日本全国から研究協力者を募る予定で、交通費と宿泊費を計上していた。しかし、中部地方や関東圏の協力者が多く、実際の交通費や宿泊費の支出額が少なかったため。次年度は、本研究テーマに関連した事項の研究に予算を使用する予定である。
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Research Products
(2 results)