2022 Fiscal Year Annual Research Report
New forms of regional development and artistic expression utilizing local resources
Project/Area Number |
17K02136
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
酒百 宏一 東京工科大学, デザイン学部, 教授 (90293026)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域資源の記録と継承 / 地域資源の掘り起こしと活用 / アートプロジェクトの社会的役割 / アートと共創する地域コミュニティ / コミュニティとデザイン / ソーシャルデザインとしてのアート / 地域における持続可能な活動のデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は2017年度から2019年度を最終年度として計画され、2020年3月に3年間の研究成果の発表を行い、記録集を発行する予定であったが、新型コロナウィルス感染症による感染拡大の影響から活動を継続することができなくなった。その後2020年、2021年と研究活動の延長を申請し受理されたものの依然感染による状況が収まらず活動が停止した状態であった。この2022年度は、感染状況も落ち着いてきたため、これまで行ってきた研究活動を俯瞰し、まとめる作業を行うことができた。 まず本研究の地域に対する取り組みをグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会)の評価として確認するために応募し、結果はプレゼンテーションできる2次審査を通過できなかった。そのことを受けて、課題解決につながるデザインにしていくために継続的な運営を行うための体制の構築や解決につなげていくための仕組みを提案することが必要であると振り返ることができた。 また、これまでの研究活動を記録した冊子を発行するために原稿の作成及び編集作業を行った。研究活動は新たな地域振興につながる住民参加の協働作業や運営に関わる作業が主だったが、改めてまとめることを通じて本研究の現在地点を確認し、次の展開への足がかりとすることができた。 さらに研究期間全体を通じて本研究活動は、地域における持続可能な地域資源の継承と新たな地域振興の取り組みを実践し、その可能性を追究することにあった。残念ながら新型コロナウイルス感染症の感染拡大により最終的な発表会での交流や共有機会をもつことができなかったため、正確な検証はできていないが、この新型コロナウィルス感染症による影響によって地域資源の喪失が進み、地域にとっての価値再発見や継承、そして持続可能性がさらに難しくなっている。本研究のさらなる実践的な取り組みを継続する必要性を感じている次第である。
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