2018 Fiscal Year Research-status Report
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17K02236
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
関谷 直人 同志社大学, 神学部, 教授 (80288597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 豪 同志社大学, 心理学部, 教授 (90150557)
木谷 佳楠 同志社大学, 神学部, 助教 (70707166)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多文化 / 他宗教 / スピルチュアルケア / チャプレン / キリスト教 / 病院 / ハワイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は多文化・他宗教社会におけるスピルチュアル・ケアに関する具体的な取り組みについての聞き取り調査を実施するために、8月19日~25日まで、ハワイ州にあるQueens Medical Center, Kuakini Hspital, Pali Momi Medical Center, を訪問し、Queens Medical CenterのシニアチャプレンであるRev. Al Miles をはじめとして、それぞれの病院で人種的にも文化的にも宗教的にも多様な患者に対してスピリチュアル・ケアを施しているチャプレンらにインタビュー(主に非構造的な)を実施して、その実践の具体的な状況と、その背後にある精神について聞くことができた。また、PHM(Pacfiic Health Ministry)のスーパーヴィジョンのあり方についても、インターンのスタッフらを交えた会合を取材を行った。また同期間にハワイ大学マノア校のライブラリーにおいて多文化環境におけるスピリチュアル・ケアに関する文献資料を収集し、またJohn,A.Burns School of Medicine 付属のHealth Sciences Libraryで医学的見地から見た多文化共生に関する資料収集を得ることができた。持ち帰ったインタビューについては、資料のテープ起こし(英語のまま)とグランデッド・セオリーによる分析を実施するための下準備に着手している。 ハワイの病院におけるチャプレンに対して実施されたインタビューは、本研究の目的である多文化・他宗教社会においてどのようにスピリチュアル・ケアがなされているか、何がその「コア」となるのかを検討するための重要な素材であり、今回はオワフ島内の限られた病院の状況ではあったが、それらを収集することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
関谷の本務校での業務とのバランスの関係で、本研究に割けるエフォートが予定していたより少なく、全体的に遅れている。また、過年度と同様にして、複数の共同研究者の健康状態が芳しくなく、基礎的調査についても、収集されたデータの分析も遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は本課題研究に費やすエフォートをしっかりと確保し、共同研究者より適切な代替の協力者を紹介してもらうことにする。
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Causes of Carryover |
出張調査が予定した数をこなすことができなかった。次年度はハワイ島と周辺の島への調査に加え、関東地方の病院をはじめとする国内の病院のチャプレンへの聞き取り調査を積極的に行う予定である。
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