2019 Fiscal Year Annual Research Report
The Study on the E-Learning System for Introducing Basic Japanese Grammar and the Teachers' Development
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17K02848
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河野 俊之 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (60269769)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アクティブラーニング / 初級文法 / 教材 / 教師養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,多様な学習者のレディネス,ニーズに対応するため,初級文法項目の様々な導入方法およびそのための教材の開発を行い,その使用方法を日本語教師養成に取り入れることである。 抽出した文法項目について,例文や状況を考え,それらに対応するイラストをほぼすべて作成した。それらのイラストを提示した際の学習者の推測を予想し,必要最低限の英語で用法や対訳が示せるように準備した。さらに,日本国内で学習者が多いベトナム語,中国語,ポルトガル語,スペイン語,インドネシア語も示せるように,翻訳を進めた。また,活用の練習問題も作成した。また,練習のための例文や活用の練習問題について,プロの声優による録音を行い,文字だけでなく,音声としても学べるようにした。それらを電子教材作成ツールFinger Boardを用いて,スマートフォン,タブレットで教師が提示したり,学習者が独学したりするなど,実践に移行させた。 実践により,イラストだけのほうが自律学習に役立ち,時間の節約になることやイラストだけで理解できても,英語による説明によって学習者が確信を持つことにつながること,学習者の推測する能力が高まること等が分かった。これは,教室外での自然習得の支援にもなると考えられる。 現在,既製の電子教材作成ツールではなく,web上に教材を作成し,それをスマートフォン,タブレットで使用できるように移植中である。 また,教育実習において,実習生が本教材を使用した結果,本教材の有効性が確認できただけでなく,実習生がアクティブラーニングについてより深く考え,実施しようとしていることが分かった。
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Research Products
(7 results)