2021 Fiscal Year Research-status Report
Reflective processes of Japanese language teachers
Project/Area Number |
17K02862
|
Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
金田 智子 学習院大学, 文学部, 教授 (50304457)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
文野 峯子 人間環境大学, その他部局等, 名誉教授 (10310608)
山口 昌也 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 音声言語研究領域, 准教授 (30302920)
森 篤嗣 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (30407209)
佐藤 学 学習院大学, 文学部, 客員所員 (70135424)
岩田 一成 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (70509067)
中上 亜樹 学習院大学, 文学部, 准教授 (90581322)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 教師教育 / 日本語教師 / 内省 / 研修用教材 / PAC分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
現職日本語教師を対象とした研修において、実際の授業の様子を撮影・分析した結果を基にした教材(漫画教材)を用いることにより、どういった意識変容が期待できるのか、さらには、いかなる問いかけや活動が変容の内容に影響をもたらすのかについて明らかにするための活動を継続した。具体的に行ったことは以下の通りである。 1.データの文字化作業と分析:地域日本語教室の指導者及び支援者向けの研修で収集したデータ(研修の映像データ、やりとりの録音データ、日本語教師/日本語教室に対する意識に関するデータ、研修終了後アンケート、等)の内、やりとりの分析に着手した。研修時の活動や実施者の問いかけに対し、研修参加者がどのような反応をしているかを分析するものである。 2.研修実施及び研修方法の再検討:地域日本語教育関係者(国際交流財団)及び複数の日本語学校で構成される合同勉強会からの要請により、それぞれ研修を担当した。前者は地域日本語教室で活躍する支援者、支援希望者を、後者は日本語学校に勤務する現職日本語教師を対象としている。いずれもオンラインでの実施だったが、遠隔でのディスカッションをスムーズに行うため、問いかけや指示の方法を見直した。グループディスカッションの様子や個々の参加者の状況など、オンラインでは把握しにくいという点をいかに解決するかという課題が残った。
尚、2019年度までに行った研修では、データ収集を行うことについての了解を主催団体から得ることができ、その上で、参加者に対しデータ収集の可否を個別に問うことが可能であった。しかし、2021年度はオンライン実施ということもあり、データ収集は叶わなかった。これは、研修の効果・成果をデータに基づいて分析する上での課題である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響を払拭することが困難であった。授業方法が多様化したこと、個別指導を必要とする学生が増えたことなどから、研究活動に十分な時間を費やすことができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
オンライン実施も視野に研究会を開催し、収集データの分析を確実に進める。研修方法の改善・提案に向けた検討を行うため、これまでの研修(ワークショップ)での活動・指示・問いかけを整理・分類したうえで、その後の参加者の反応との関連を分析する。分析結果を論文にまとめ、公表を目指す。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響による本務過多及び人員不足等により、当初予定していたデータ分析及び研究会実施を進めることができなかった。2022年度は業務を調整し、また、必要な人員も確保の上、データ分析と研究会(複数回)を実施する。研究会は複数データを同時に用いることなどから、対面で行うほうが有効性が高いため、できるかぎり対面で実施する。データ分析の補助作業をする人員の人件費、研究会実施のための旅費が必要となる。
|
Research Products
(9 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 日本語の大疑問2021
Author(s)
国立国語研究所編(項目執筆:金田、宇佐美)
Total Pages
264
Publisher
幻冬舎
ISBN
9784344986374