2022 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of the meta theory of the flipped classroom in the Japanese language education
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17K02871
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
高橋 薫 創価大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70597195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 朋子 桐蔭横浜大学, 教育研究開発機構, 教授 (50397767)
藤本 かおる 武蔵野大学, グローバル学部, 准教授 (20781355)
保坂 敏子 日本大学, 大学院総合社会情報研究科, 教授 (00409137)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | オンライン授業 / ハイブリッド型 / 同価値理論 / 交流距離理論 / プレゼンス理論 / 学習プロセス / 学びの時間軸の拡張 / 学びの空間軸の拡張 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、当初ブレンド型学習の研究としてスタートした。しかし、現在では対面授業の中にオンライン参加の学習者が混在するハイブリッド型の授業も日常的に行われるようになり、もはや対面かオンラインかという二項対立ではない時代を迎えている。そこで、これまでの知見の総括として、「オンライン授業を問い直すー学びの最適化をめざしてー」というテーマで日本語教育学会においてパネルセッションを行なった。 発表1「遠隔教育の理論から問い直す」では、同価値理論、交流距離理論、プレゼンス理論の3つの枠組みを通して、「対面かオンラインか」という論点自体に変更が必要なこと、学習者が自律的に学ぶためにはメタ認知能力の育成が必要であること、オンラインで繋がる学習者や教師との関係性の構築などの社会的・感情的側面の重要性について主張した。発表2「学習プロセスの観点から問い直す」では、1)既有知識の利用、2)足場かけ、3)外化と明示化、4)振り返りの側面から、学びの最適化を目指すことが必要であることを主張した。発表3「学びの最適化を時間軸から問い直す」では、非同期型ツール(発信者と受信者が同時にオンライン状態にない形態でも使用できる学習ツール)を活用することで、個別学習や協働学習がオンライン上でも可能になり、授業時間という時間の制約を超えて学びが拡張されることを主張した。発表4「学びの最適化を空間軸から問い直す」では、オンライン会議システムや共同編集が可能な非同期型ツールを活用することで、オンラインでもアクティブラーニングが可能になること、また、システムの録画機能で反転授業のコンテンツを簡便に作成できるようになるなど、教室という学びの空間が拡張されることを主張した。以上のように、オンライン授業で培った実践知はアフターコロナの学びにも引き継がれていくと考えられる。
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Research Products
(4 results)