2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K02940
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
大野 直子 順天堂大学, 国際教養学部, 講師 (90730367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱井 妙子 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (50295565)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療通訳 / ブレンド型学習 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
外国人診療における言葉の問題はグローバル社会の課題であり、医療通訳の重要性は高まっている。本研究の目的は、医療通訳学習者、教育者がそれぞれのニーズに応じて利用可能な医療通訳教材としての、オンライン学習と対面学習の混合型学習プログラムであるブレンド型学習モデルの構築と、その教育効果の検証であった。なかでも、1)医療通訳ブレンド型学習授業をデザインし、そのメリットを最大限に生かす方法を探り、2)複数の測定指標で受講者の能力をテストし、受講前後の伸び率を確認し、また過去に実施した対面のみの授業効果と比較し、3)適切な教育内容と学習時間を検討し、4)質問紙調査により学習者要因が成績にどのように影響するかを分析することを目的としていた。平成29年度は、1)医療通訳ブレンド型学習授業をデザインし、そのメリットを最大限に生かす方法を探索した。ブレンド型学習プログラムの高等教育における導入状況を、文献検索を実施することにより考察し、医療通訳教育へのブレンド型学習プログラムの導入可能性を検討した。平成26-27年度の申請者の科研費研究で作成した医療通訳養成のためのブレンド型学習プログラムを土台に、プログラム内容をJungらの「最適モデル」を使用して検証、改良の指針を示し、検証した内容をもとに医療通訳ブレンド型学習プログラムのシラバスを作成した。作成したシラバスには、最適モデルに照らして不足していたミクロデザインの要素であるインストラクショナルデザイン、教材設計、視聴覚教材の適切性検討が盛り込まれ、最終的なLMSへの統合の指針となった。またプログラムに関して小集団によるテスト運用をし、国内外の先行研究を参照して教育内容を改善し、本研究で実施する教育内容の検討を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた項目を年度内に実施したため、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的は、1)医療通訳ブレンド型学習授業をデザインし、そのメリットを最大限に生かす方法を探り、2)複数の測定指標で受講者の能力をテストし、受講前後の伸び率を確認し、また過去に実施した対面のみの授業効果と比較し、3)適切な教育内容と学習時間を検討し、4)質問紙調査により学習者要因が成績にどのように影響するかを分析することであった。1)を実施したので、今後残りの2)3)4)を実施する。
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Causes of Carryover |
当該年度は文献検索やプログラムの改善が主な内容であったため、プログラム実践のための追加費用捻出のため次年度に費用を繰り越すこととした。
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Research Products
(3 results)