2018 Fiscal Year Research-status Report
非英語圏大学EMI(英語を媒介とする授業)プログラム実態調査と言語政策への提言
Project/Area Number |
17K03028
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
飯野 公一 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (50296399)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | EMI / 非英語圏 / 英語 / 教育 / ELF / 言語政策 / 言語教育 / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アジア非英語圏(日本を含む)で増加しつつあるEMI(English Medium Instruction、英語を媒介とする授業)に焦点をあて、(1)日本人学生と外国人学生の英語および現地語の言語習得やコミュニケーション活動の実態を把握し、また(2)EMIプログラム卒業生への調査を実施することによって、仕事で求められている言語使用とカリキュラムとの連関を分析し、言語教育への政策提言を行うことである。本年度については、国内にて授業観察、インタビューおよびフォーカスグループディスカッションを実施したほか、タイ、シンガポールでの、教員、学生、卒業生とのインタ ビュー、授業観察等エスノグラフィックスタディーを行った。 今年度収録した、新規の録音 データの文字化、ディスコース分析、録画データのコンテント分析に加え、昨年度までに実施したデータの整理、分析も行った。その中間結果については、ELF11, SS22, The 8th Waseda ELF International Workshop and Symposium, JASEC等で学会発表を行った。また、Routledge,早稲田大学教育総合研究所、JASEC等から関連論文を出版した。次年度は複数の国際学会にて研究発表を予定しており、それに向けたデータ分析、および7カ国共同研究プロジェクト(代表J. Jenkins, サザンプトン大学、A. Mauranen, ヘルシンキ大学)に向けたデータ収集、分析も継続した。その成果はRoutledge、Palgrave Macmillan、明石書店から出版される予定である。なお、本特定課題(基礎助成)研究は、科研(基盤(c)、研究代表者飯野公一)および科研(基盤(B)、研究代表者村田久美子)と関連を持ち実施された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画のとおり、国内、タイにおけるデータ収集はほぼ順調に進展している。国内については新規調査先が参加予定である。また、台湾については新規の調査先と交渉する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度はAsiaTEFL2019(バンコク)、the 2019 Multidisciplinary Approaches to Language Policy and Planning Conference (トロント)、JASEC (東京)等での研究発表が予定されており、それらに向けた新たなデータ分析を進める。また、Palgrave Macmillanからのbook chapterの執筆、修正を完了するほか、関連するジャーナル等への投稿を行う。同時に、国内、海外において、研究計画に沿ってデータ収集を継続する。さらに、これまでの研究結果をまとめ、来年度以降に向けた次段階の研究計画を策定する予定である。
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Causes of Carryover |
他の研究費予算と支払い時期の調整のため、本基金を主に次年度海外および国内出張旅費として使用する予定。
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Research Products
(15 results)