2019 Fiscal Year Research-status Report
非英語圏大学EMI(英語を媒介とする授業)プログラム実態調査と言語政策への提言
Project/Area Number |
17K03028
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
飯野 公一 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (50296399)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | EMI / 非英語圏 / 英語 / 教育 / ELF / 言語政策 / 言語教育 / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アジア非英語圏(日本を含む)で増加しつつあるEMI(English Medium Instruction、英語を媒介とする授業)に焦点をあて、(1)日本人学生と外国人学生の英語および現地語の言語習得やコミュニケーション活動の実態を把握し、また(2)EMIプログラム卒業生への調査を実施することによって、仕事で求められている言語使用とカリキュラムとの連関を分析し、言語教育への政策提言を行うことである。本年度については、国内(秋田)にて授業観察、インタビューおよびフォーカスグループディスカッションを実施したほか、タイ、シンガポールでの、教員、学生、卒業生、ビジネスピープルとのインタ ビュー、授業、ビジネス現場観察等エスノグラフィックスタディーを行った。 今年度収録した、新規の録音 データの文字化、ディスコース分析、録画データのコンテント分析に加え、昨年度までに実施したデータの整理、分析も行った。その中間結果については、Asia TEFL, LPP conference, AALA, JACET等で学会発表を行った。また、Routledge, Palgrave Macmillan, 明石書店, Waseda Working Papers in ELF等から関連論文を出版した。次年度は新型コロナウイルスの拡大により複数の国際学会がキャンセルされる見通しであるが、データ分析、および7カ国共同研究プロジェクト(代表J. Jenkins, サザンプトン大学、A. Mauranen, ヘルシンキ大学)に向けたデータ収集、分析も継続する予定である。なお、本特定課題(基礎助成)研究は、科研(基盤(c)、研究代表者飯野公一)および科研(基盤(B)、研究代表者村田久美子)と関連を持ち実施された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年2月のシンガポールでのデータ収集まではおおむね順調に進展していたものの、その後の新型コロナウイルスの拡大により、タイおよび台湾でのデータ収集がキャンセルとなってしまった。次年度については渡航が再開されるかどうか不明であるため、オンライン等で可能なかぎり調査を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度については、新型コロナウイルスの拡大状況下、当初の予定どおり調査を遂行することに制限が課せられる可能性が大きい。国内、海外での現地調査が当面不可能となっているほか、研究発表を予定していた海外、国内での学会発表がすべてキャンセルとなってしまった。研究期間の一年延期も視野に入れる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの拡大により、2月、3月の海外でのデータ収集がキャンセルとなったため。オンラインによる代替プランを検討し、その実施に向けた用品等を準備する予定である。
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Research Products
(14 results)