2019 Fiscal Year Research-status Report
日本人大学生の英語産出力の測定:語学留学は英文法知識の自動化につながるのか
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17K03041
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Research Institution | Fukuoka Jo Gakuin University Junior College |
Principal Investigator |
徳永 美紀 福岡女学院大学短期大学部, 英語科, 講師 (30461479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 幸代 熊本学園大学, 経済学部, 講師 (00609464)
Holster Trevor 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (40612403)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 語学研修 / 短期留学 / 留学の影響 / 知識の自動化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、短期海外語学研修が日本人大学生の英語力に効果をもたらすことができるかを、留学前後にいくつかのテストを実施することで検証した。 留学先は英国、アメリカ合衆国、シンガポール、マルタ島、ニュージーランド、オーストラリアとカナダで、学生の所属大学の実施するプログラムに参加した学生が20名中19名であった。現地での滞在はホームステイが18名、寮で同じ大学からの日本人学生と同じ部屋という環境の学生が2名であった。受講クラスは国やプログラムによって異なり、クラスメイトにどれだけ他国の学生が含まれているかといった点も様々であった。 実施したテストは、英語の知識と産出の正確さを測定する目的での文法性判断テストおよび日英短文翻訳テスト、そして知識と産出の流暢さを測定する目的の絵描写テストとSST面接テストである。分析の結果、文法性判断テストと日英短文翻訳テストにおいて、統計的に有意な効果はみられなかった。口頭の絵描写テストでは、Phonation Time Ratio (話始めから終わりまでの時間内で実際に話している時間の割合)に統計的に有意な伸びが認められ、発話の流暢さが伸びたといえる。ただ、流暢さが伸びたといっても、1分間の語数平均は帰国後で52語と少なく、「流暢になった」とはいえない。SST会話テストにおいても、流暢さにおいて、効果量は少ないが統計的に有意な伸びがみられた。 全体平均としての結果は上記の通りであったが、もちろん個人差はあった。伸びた学生のアンケート結果をみると、授業外でホームステイ先のホストファミリーや他国からのルームメイトと積極的に交流をもった学生が伸びている傾向にあった。数値的な分析において、SST会話テストにおける伸びと、留学前のTOEICスコア、ホームステイ環境、日本人以外のルームメイトの有無に相関関係が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
代表者と分担者1名の所属が変更し、異動先での業務多忙などから遅延が生した。さらに、3月にシンガポールでの学会発表が決定していたが、Covid-19の流行で来年3月まで延期となった。
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Strategy for Future Research Activity |
必要なデータ収集および基本的な分析は終わっているが、会話テストの書き起こしや詳しい分析を今後も続ける予定である。詳しい分析後、Covid-19の終息が叶えば国内外で成果発表を行いたい。3月に中止になった学会に加え、7月に予定されていた海外学会にも応募していたが、そちらも中止となった。成果発表はどこまで行えるかは不明であるが、論文執筆、投稿を行なっていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究の分析が遅れている事で、成果発表および論文投稿等にかかる費用の使用が遅れていたが、Covid-19の影響で海外学会が中止になった事でさらに遅れている。Covid-19が終息し、令和2年度に海外での成果発表が可能となった場合は発表を計画したい。
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Research Products
(4 results)