2020 Fiscal Year Annual Research Report
Reproduction and conditional experiment research for purple dyeing In ancient Japan using native species
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17K03220
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Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
白井 章代 (今福章代) 大手前大学, メディア・芸術学部, 教授 (40235726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 章司 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (00210162)
東村 純子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 講師 (10465601)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 紫根染再現実験 / 紫根色素抽出 / 染色工房遺跡出土品 / 深紫 / 椿媒染実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、これまでの検討の総まとめとなる紫染再現実験を実施するとともに、その成果を広く公開するための展示会の開催、研究成果報告書の編集・刊行も行った。実験の結果と『延喜式』ほか文献史料・考古資料との照合により、古代の紫根染の実態や社会的意義に関して研究を深めた。 ○大手前大学にて原寸大の生地を利用した紫根染の再現実験実施(2020年4月3日~5日)。2020年収穫の紫根は予定より少なく、一疋には足りないが、10mの生地を染色した。『延喜式』の記述にある材料と量に従い、またこれまでの検討結果に基づいて各材料の使用方法やタイミングを復原し、それに合わせた手法で染めを行った。結果として『延喜式』記載の材料・量によって一疋の生地を「深紫」に染め上げられることを検証した。合わせて、紫根の質、媒染、温度管理など、「深紫」染めに必要な条件を確認した。なお本実験は学生や希望者に広く参加を呼びかける公開実験の予定であったが、コロナ感染予防から限定した人数で実施した。 〇実験結果の検証・提示方法の開発。昨年に引き続き、媒染回数や紫根の産地など条件を変えた染色サンプルを作成して、その違いを確認する実験も行った。その結果となる「色」の違いを客観的に提示する方法として、サンプルを分光光度計で測定し、分光反射率グラフやXY色度図で数値化する試みも行った。 〇研究成果の展示会の開催(4月25日~5月31日)。京都にある展示スペースギャラリーギャラリーにて、成果物とこれまでの研究報告の展示を行った。緊急事態宣言のため、無人ギャラリーで展示を行い、インターネットにて展示内容の紹介をした。7月21日より29日まで同じ展示会場で再展示をした。 〇研究成果報告書の編集・刊行。2021年3月に、これまでの研究報告書をまとめ、小冊子を刊行した。
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Research Products
(1 results)