2020 Fiscal Year Research-status Report
「世帯」の家族法史――20世紀日本の家族法判例と家族法学の史的展開――
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17K03338
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Research Institution | Shokei University |
Principal Investigator |
宇野 文重 尚絅大学, 現代文化学部, 教授 (60346749)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 明治民法 / 身分法学 / 「家」制度 / 扶養 / 家族法学説史 / 明治前期下級審判決 / 一子相続法 / 中川善之助 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度より執筆してきた、松本尚子・レオ・フォリャンティ編『20世紀襟外状態と総力戦体制における日独比較』に掲載予定の「日本の家族法と家族法学――1940年代を中心とした立法・学説・判例と「家」制度」(英文タイトル:Japanese Family Law and its Construction (Interpretation):Legislation, Jurisprudence, Judicial precedents and "IE"system of 1940's")について、ドイツ側執筆者・編者および日本側編者の指摘をもとにリライトを進めた。また、フランクフルト大学の日本法研究会にて、明治民法における「家」制度と戦後の民法改正についての研究発表を行った(Web開催)。また、明治民法における親族間扶養規定の構造についての分析を進め、小池誠ほか編『家族のなかの世代間関係』に論稿を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「日本の家族法と家族法学――1940年代を中心とした立法・学説・判例と「家」制度」については、ドイツ側執筆者および日独編者によるコメントや指摘をもとに、原稿のリライトを進めたが、さらなるコメントや英訳の修正等を受けて、加筆する必要が生じている。 また、コロナウイルス感染拡大のため、本書の編集の進捗そのものにも影響が生じており、その点も遅れている理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
編者からのコメントを受けての加筆部分を充実させ、日本語原稿・英文原稿ともに脱稿する。さらに、本稿では紙幅の関係や時間的制約のもとで執筆に至らなかった論点(我妻栄の親族法論やナチス法評価の比較等)についても、本課題の範囲内で出来る限りの検討を進めたい。
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Causes of Carryover |
『20世紀例外状態と総力戦体制』に公表するための原稿に加筆の必要が生じ、コロナウイルス感染拡大の影響もあり全体の編集の進捗が遅れたため、脱稿に至らず、英文校正のために使用する予定であった予算を使用することができず、研究会等の開催もWeb開催となったため、旅費の執行もできなかった。次年度中に本書を刊行予定であるため、予定通り、英文校正のための費用を中心に執行する計画である。
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Research Products
(3 results)