2019 Fiscal Year Annual Research Report
Restructuring the Doctrines of Equitable Utilization and Harm Prevention of Water Resources: New Evolution of Legal Principles on Rivers and Oceans
Project/Area Number |
17K03398
|
Research Institution | Osaka Gakuin University |
Principal Investigator |
繁田 泰宏 大阪学院大学, 法学部, 教授 (40298790)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐古田 彰 西南学院大学, 法学部, 教授 (00281874)
小林 友彦 小樽商科大学, 商学部, 教授 (20378508)
岡松 暁子 法政大学, 人間環境学部, 教授 (40391081)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 国際環境法 / 河川・海洋 / 衡平利用 / 損害防止 / 「相当の注意」 / 予防概念 / 環境影響評価 / 通報・協議 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度(2019年度)においては、下記2つの研究会が開催され、その概要は以下の通りであった。(1)2019年5月18日(土)10時半から17時半まで法政大学の人間環境学部会議室にて開催された研究会では、次の2つの報告がなされた。①鳥谷部壌(摂南大学)「国際法に横たわる『地下水』と『帯水層』の定義問題 ――国連水路条約と帯水層条文草案を中心に――」。②平野実晴(日本学術振興会・神戸大学)「『水と国際法』に関する近年の研究の展開」。これに対し、上記報告者の他、繁田泰宏(大阪学院大学)、佐古田彰(西南学院大学)、岡松暁子(法政大学)、小林友彦(小樽商科大学)を交えた質疑が行われた。 (2)2019年9月7日(土)13時から17時半まで法政大学のB会議室にて開催された研究会では、次の5つの報告がなされた。①繁田泰宏「『海洋の衡平利用原則』の構想――2015年チャゴス仲裁と2018年チモール海調停を手がかりに――」。②佐古田彰「海洋生物資源の保存をめぐる国際裁判の展開」。③岡松暁子「ロンドン海洋投棄条約・議定書の現状と課題」。④小林友彦「北極海航路帯の持続的発展のために補助金規律が果たしうる役割」。⑤鳥谷部壌「「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標6.1と国際法――国際人権分野における「安全な飲料水に対する人権」の形成と国際水路法への影響――」。これに対し、上記報告者の他、平野実晴、鶴田順(明治学院大学、外部コメンテーター)、石橋可奈美(東京外国語大学、外部コメンテーター)を交えた質疑が行われた。
|