2021 Fiscal Year Research-status Report
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17K03862
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
坂根 嘉弘 広島修道大学, 商学部, 教授 (00183046)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 農業技術普及 / 肥料行政 / 不正肥料 / 肥料検査 / 朝鮮総督府 / 産業組合 / 小作慣行 / 農業集落 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は令和2年度に引き続き、コロナウイルス感染症の拡大により、資料調査・収集が行えず、開発経済学グループとの研究交流も実施できなかった。このような状況であったので、今年度は国立国会図書館デジタルコレクションなど各種のデジタルアーカイブやリポジトリ、図書館(ILL)を介して資料・文献収集を行い、すでに収集している資料と合わせて、科研研究課題を遂行した。成果ならびに令和3年度から取り組んでいる課題は下記である。 ①「農業技術の発展(日本)」社会経済史学会編『社会経済史学事典』丸善出版、2021年6月、86~87頁。②次の、有本寛氏との共著論文をAustralian Economic History Reviewに掲載した(公開日:2021年9月17日)。Yutaka Arimoto and Yoshihiro Sakane “Agricultural Development in Industrializing Japan, 1880-1940” Australian Economic History Review, 61(3): 290-317, 2021。③アジア諸地域との比較を念頭に置いた、農業集落(農民組織)、産業組合、不正肥料についての著作をまとめている。既発表論文を、新資料を加味して再構成し、大幅に書き直して全体の統一を図る作業を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナウイルス感染症の拡大が当初予期せぬ事態であった。当初の研究計画は維持できなくなったが、令和3年度からは、科研研究課題に即して、これまでの研究をまとめる作業に取り組んでいる。また、英文での発信を行うため、令和2年度より「信頼と地主小作関係:日本的「村」と経済発展」の準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
補助事業期間再延長を申請し、認めていただいた。 令和4年度が最終年度となるため、まとめの作業を急ぎたい。これまでの成果を新知見や新資料を加味して再検討し、既発表論文を大幅に書き直した統一的な著作をまとめる作業を推進する。合わせて、英文論文での発信を行う。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス感染症拡大により資料調査・資料収集が実行できず、補助事業期間再延長の措置を取ったため次年度使用額が生じた。 出張旅費(資料調査、文献収集、研究会参加)、パソコンの更新、英文論文作成の経費への使用を計画している。
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Research Products
(2 results)