2018 Fiscal Year Research-status Report
来街地ベース回遊パターンの一致推定法アルゴリズムの動学化とその検証
Project/Area Number |
17K04032
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
岩見 昌邦 福岡大学, 公私立大学の部局等, ポスト・ドクター (60629541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山城 興介 日本文理大学, 経営経済学部, 准教授 (00514150)
斎藤 参郎 福岡大学, 経済学部, 教授 (50111654)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 回遊行動 / WiFiプローブデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、昨年度に実施した某交通系ターミナルビルにて実施した社会実験より、収集できた来館者のWiFiプローブセンサーデータの分析を進める一方、本研究の基本理論となる消費者回遊行動研究で得られた知見とその理論の体系化作業の一環として、これまでの回遊行動研究を書籍として出版することに注力した。 今回、分担研究者の斎藤教授を中心とし、これまでの回遊行動研究の成果を取りまとめた書籍「Advances in Kaiyu Studies: From Shop-Around Movements Through Behavioral Marketing to Town Equity Research」を学術書籍の世界的出版社である、Springer社より出版することができた。 また、2018年の8月から10月にかけて、センサーデータの分析結果の比較検証のために、当該ターミナルビルにおいて、実際に、調査員を配置して、来館者への聞き取りアンケート調査を行った。アンケート調査の主な内容は、当該ターミナルビルの中をどう回遊したかを直接、被験者に聞き取るというものである。 今後、アンケート調査で得られた結果とセンサーデータより推定した結果とを比較し、その精度等について検討していく予定である。 さらに、現在、取り組んでいる来場者の回遊行動を推定する動的アルゴリズムについて、特許事務所と協議し、特許出願の検討を行っており、その実用化に向けて、研究開発を行っている。 なお、動的アルゴリズムの今年度までの研究成果については、日本地域学会第55回(2018年)年次大会にて、その報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の基盤となっている消費者の回遊行動研究の体系的整理に注力し、Springer社より、これまでの研究成果を出版することができ、世界的にアピールすることはできたが、本研究プロジェクトのメインストリームであるWiFiプローブセンサーデータを用いた回遊行動の動的アルゴリズムのシステム化への研究をもう少し進めたかった。 また、予定していたセンサーデータの追加的収集のための社会実験を行うための関係者各所への働きかけが足りておらず、実現できていない状況があり、更なる推進が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である今年度では、これまでの活動を整理し、研究成果の取りまとめを行うことを念頭に、社会実験の実現(年度前半)、回遊行動の動的アルゴリズムの構築(年度中盤)を行い、本研究プロジェクトで掲げた目標の実現を目指す。
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Causes of Carryover |
2018年度に予定していた社会実験が実現できておらず、多少の差異が発生した。 最終年度の2019年と合わせて、社会実験への実現に向けた活動費用に充てたいと考えている。
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Research Products
(14 results)