2019 Fiscal Year Annual Research Report
The construction and verification of dynamical algorithm to estimate the consistent shop-around pattern of consumers for on-site survey system
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17K04032
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
岩見 昌邦 福岡大学, 公私立大学の部局等, ポスト・ドクター (60629541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山城 興介 日本文理大学, 経営経済学部, 准教授 (00514150)
斎藤 参郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 研究特任教授 (50111654)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 回遊行動 / 都市エクイティ / 消費者行動マイクロデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、これまでで行ってきた福岡市博多区での某商業施設でのWiFiプローブデータ収集社会実験やその商業施設内の来館者を対象とした聞き取りアンケート調査データの分析作業に取り組んだ。 また、センサーログデータを使用した分析ノウハウを再検討するために、2012年に実施した鹿児島県天文館地区での来訪者のスマートフォンGPS歩行ログデータを用いて、来訪者の回遊行動の計測およびその分析手法に改めて取り組んだ。このデータは、商店街に訪れた来訪者に対して、自身のスマートフォンに専用アプリをインストールしてもらい、商店街内の回遊歩行ログが得られると同時に、専用アプリの中で提供している店舗情報を閲覧記録等も得られる仕組みになっている。この結果では、来訪者の歩行距離が約2.3km、滞在時間が約82分であったことが分かった。また、アプリ内で提供した店舗情報を閲覧した来訪者は、閲覧しなかった来訪者よりも、その店舗へ実際に訪れている比率が高く、消費者への情報提供は、有効な政策手段であることが改めて認識できた。これらの内容は、The 16th PRSCO Summer Institute、日本地域学会第56回(2019年)年次大会にて、研究報告を行った。 商業施設内の来館者を対象とした聞き取りアンケート調査の分析では、商業施設フロア間の上下の動き(マーケティング分野でいうところの「シャワー効果」や「噴水効果」)を定量的に捉えるとともに、アンケート調査で得られた個人属性との関連性について検証した。この結果、当該の商業施設では、上から下への動きよりも下から上への動きの傾向が強いこと等が分かった。 このような事実をもとに、現在、WiFiプローブデータの用いて、来館者の回遊を動的に把握できるシステムとその分析フレームワークを開発しており、その一方で、特許申請に向けて、他の関係者と現在、調整中である。
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Research Products
(4 results)