2020 Fiscal Year Research-status Report
Reconsideration of Development Processes of Japanese Rural Sociology before and after World War II.
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17K04150
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
矢野 晋吾 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (00344341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三須田 善暢 岩手県立大学盛岡短期大学部, その他部局等, 准教授 (10412925)
福田 恵 広島大学, 人間社会科学研究科, 准教授 (50454468)
高田 知和 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (70236230)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 社会学 / 農村社会学 / 村落社会学 / 学説史 / 社会調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、本来は研究最終年度であったため、下記にも示した諸課題について、各自が進めてきた個別の課題を全体として集約し、研究グループとしての、まとめを行っていくとともに、研究期間で収集を進めてきた諸資料群(具体的には、有賀喜左衞門氏旧宅から発見した新資料、農村社会学者たちからの聞き取り資料など)について、整理をさらに進め、公開に向けての準備を行う予定であった。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の思わざる流行のため、予定していたインタビューや現地調査を実施することがまったく出来なくなった。そのため、主として研究者間でオンラインを利用した研究会を開いた。今年度については、6回開催し、各自の課題の進捗状況及び、今後の進行計画について報告を行いディスカッションを深めるとともに、概括的な研究状況等について情報交換を行った(2020年05月24(日曜)日、07月11(土曜)日、08月23(日曜)日、10月04(日曜)日、12月19(土曜)日02月21(日曜)日)。 またそれとともに、研究を集大成する方策について、議論し検討し合った。これまで実施してきた聞き取り資料の収集・公表作業としては、三須田が中心となり、「細谷昂先生に聞く:戦後日本農村社会学者への聞き取り資料」を『岩手県立大学総合政策学会ワーキングペーパー』に公表した。このような資料については、今後、研究期間及びその後も含めて、順次、公開を行うための準備を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、新型コロナウイルスの影響により、課題となっていた研究について、進捗が遅延した。 本研究では、「研究目的」の欄で記した7つの課題を設定して、研究を積み上げていく。即ち、①日本「農村社会学」の前史(特に戦前~戦後期)について隣接諸分野の文献も含めた再検討、②有賀・鈴木の視角の再検討(関係者からの聴取調査等)、③学知としての社会学全体からみた「農村社会学」確立過程の再検討、④戦後の研究としての「農村社会学」の展開(各研究機関が培った視点等について聴取調査)、 ⑤有賀旧宅から発見された新資料の整理・分析と公刊への準備作業、⑥明治以降の農山漁村における社会学的研究の課題と視点を整理し、現代及び今後の農村研究への新たな課題と分析枠組みを提示、⑦聴取調査資料等のアーカイブ化への準備作業、である。 本年度は計画として、①~⑤を中心に行う計画であった。①については、研究会を予定通り実施したが、②については調査自体が困難であった。③については、研究会を通じて議論を深め、⑤については、主として三須田が中心となって資料分析作業を行い、ワーキングペーパー及び論文としてまとめた。④については、資料収集は行ったものの、具体的な聞き取り調査は不能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は引き続き①~④の分析を行いながら、⑥の理論的枠組み作成のための資料摘出とディスカッションを行い、⑦の作業を進める。 ①については、各自が分担したテーマに基づき資料収集を行い、研究会を実施し、ディスカッションを通じて分析を進める。②については、有賀門下だった柿崎京一先生及び細谷昂先生の聴取調査について、テキストデータとしてまとめて公刊への道筋をつける。③については、新型コロナウイルスの状況が好転すれば、引き続き東京教育大学関係者(黒崎八州次良氏)、九州大学関係者についての聴取調査も行う。④については、前年度と同じく研究会を通じて、種々の社会的経済的論争のなかで戦前期に社会学が学知として発展した過程を再検討する。⑤については、新資料の目録を完成させ、分析については三須田が中心になって行い、公刊に向けた方策の検討作業を行う。 ⑥については、毎回の研究会で、常に問題設定及び分析枠組みについて意識をしながら課題を洗い出し、論点を明確化していく。⑦については、聴取調査のデータを速やかにテキスト化しながら、順次公開できる形に進めて行く。またウェブ上での公開に向けて、資料蒐集を行い、準備を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、現地でのインタビュー調査及び実地調査が不能となり、その影響で他の支出も持ち越しとなったため。
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Research Products
(9 results)