2020 Fiscal Year Research-status Report
母子生活支援施設における退所後支援に向けた予防促進型アセスメント指標の開発的研究
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17K04219
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中島 尚美 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 特任准教授 (00510174)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 母子生活支援施設 / 退所支援 / リービングケア / アセスメント / 予防的支援 / ソーシャルワーク実践 / 特定妊婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の2020年度研究実績は、日本子ども虐待防止学会26回学術集会いしかわ金沢大会において、公募シンポジウムに採択され、研究成果の一部を発表したことが挙げられる。コロナ禍の影響により、オンライン形式での開催ではあったが、学会当日のみならず視聴期間も設けられていただけに、広く発信できたと思われる。このシンポジウムは「産前・産後における母と子への予防的支援の展開―母子生活支援施設の実践に焦点化しての検討-」と題して、本科研費研究における退所後を見据えた支援のなかでも、経済的、精神的、社会的サポートの面でも退所に向けての手厚い支援を必要とする「特定妊婦」等に焦点化したことが特徴である。母子生活支援施設を活用しての産前・産後の支援のみならず、退所後に向けて必要な安心と安全の保障、経済的基盤、養育スキルの獲得、精神的サポートとしての社会資源とのつながり、そして自らの子育てのロールモデルとなる存在の明確化と原家族との関係性も視野に入れたアタッチメントの再形成等の支援について、事例を通してアセスメントの実際についての研究報告の形をとった。 当初の2020年度の研究計画では、2018年に実施したアンケート調査結果を踏まえて国内の先駆的な支援を実施している母子生活支援施設でのヒアリング調査及び海外の母子生活支援施設の類似施設でのヒアリング調査を予定していた。しかしながら、コロナ禍の影響により国内出張及び海外渡航も断念せざるを得ない状況となり、ヒアリング調査の実施に至らなかったため、研究計画を変更せざるを得なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は国内のみならず海外のひとり親支援(母子生活支援施設の類似施設、シェルター等)の実際を視察しヒアリング調査を実施する予定であった。5月にフィンランドに渡航する準備を進めていたが、コロナ禍の影響により断念せざるをえなかった。そのため、オンラインを活用した学会の公募シンポジウムに応募し、採択されたことによって、研究をかろうじて進めてきたが、限界があり、研究全体の総括には至らなかった。そのため、再延長の申請を行うこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進に向けては、以下の4点にしぼって最終年度を締めくくる予定である。 ①オンラインを活用したヒアリング調査 ②退所後支援に向けたアセスメント指標の作成 ③全国調査結果や事例研究、ヒアリング調査等を総括した報告書の作成 ④調査結果の公表(学会発表及び著書等)
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Causes of Carryover |
今年度、海外の施設でのヒアリング調査用に予定していた渡航費用、及び国内ヒアリング調査の旅費及び謝金が、コロナ禍の影響による研究計画変更によって残金となった。 次年度はオンラインを活用したヒアリング調査の実施に伴う謝金、及び報告書作成等に使用予定である。
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Research Products
(1 results)