2022 Fiscal Year Annual Research Report
A Developmental Study of Prevention-Promoting Assessment Indicators for Post-Discharge Assistance at Facilities Supporting Mothers and Children
Project/Area Number |
17K04219
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
中島 尚美 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 特任准教授 (00510174)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 母子生活支援施設 / アセスメント / 退所支援 / 予防的支援 / 協働連携 / スーパービジョン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、母子生活支援施設における支援展開に着眼し、母と子が退所後に更なる課題を抱えないように、積極的に予防策を講じていくためのアセスメント指標を開発していくことを目的とした。全国の母子生活支援施設の職員を対象とした質問紙調査を実施し、その結果、退所に向けて職員が重視している項目内容を明らかにした。また、それを受けて、本研究のキーワードである「アセスメント」「予防的支援」「協働連携体制」「スーパービジョン」に焦点化した母子生活支援施設の実践について検討を行うシンポジウムを企画し、研究成果の発信を図った。 特に、2022年度は日本子ども虐待防止学会第28回大会にて「子ども家庭福祉の人材育成としてのスーパービジョンの試み-母子生活支援施設における実践的取り組みから-」と題した公募シンポジウムを企画実施した。本科研費の研究目的の退所支援に向けてのアセスメントの重要性について、実践者が自らの支援についての振り返りをどのように行い、個々の職員のみならずチームとして施設内での支援力を醸成していくのかを、スーパービジョンの視点から検討を行った。 本研究は、コロナ禍の影響を受けて研究期間の延長を行ってきたが、2年目に実施した量的調査の結果を分析し、さらに国内の母子生活支施設職員へのインタビュー調査を、当初の研究計画では行う予定であった。また、海外の先駆的な実践を展開している社会的養護施設やDVシェルター、地域を基盤としたファミリーソーシャルワーク実践現場の支援者へのインタビュー調査を断念する結果となった。今回の研究で得た知見を基に、今後の研究に活かし、「退所に向けた予防促進型アセスメントシート」の開発を継続して行っていく所存である。
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