2018 Fiscal Year Research-status Report
社会福祉実践におけるスピリチュアリティに配慮した支援計画様式の開発
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17K04290
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
岡本 宣雄 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (40412267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝口 真 西九州大学, 健康福祉学部, 教授 (20258635)
井上 信次 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (80441484)
梶原 直美 関西学院大学, 教育学部, 准教授 (90310680)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スピリチュアリティ / 支援計画 / 高齢者 / 社会福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、福祉サービスを利用する高齢者に対する、スピリチュアリティに配慮した支援計画策定の意義を検証し、福祉現場で実用可能な支援計画の様式を開発することである。 2018年度は、研究計画に基づき、日頃の研究メンバー各自による研究活動、これに加え、定期的な情報交換と研究報告、研究会の開催をもって研究が進められた。そして、下記の研究成果を得ることができた。1.理論研究(文献研究):スピリチュアリティの概念について、キリスト教(聖書)の観点から「祈り」を手掛かりに、この概念と機能について提示することができた。(学術論文で発表)2.実証的研究(調査研究):「ケアマネジャーのスピリチュアリティと支援計画(ケアプラン)に対する意識調査」を実施し、調査結果の分析と考察を行った。(学会・学術論文で発表予定)3.国際学会 International Conference of Spiritual Care(NY:USA)で研究発表:日本のスピリチュアルケアの研究と実践に関する口頭発表(英語)ならびにワークショップの企画・運営を担当した。(学術雑誌で報告)4.実践研究:高齢者福祉施設における福祉レクリエーションの現状と課題 スピリチュアリティの視点を含めた考察を行った。(学術論文で発表) これらの研究活動を通し、スピリチュアリティの本質、またこの概念理解が深まり、ここれら理論研究、ならびに調査研究等の研究成果から、高齢者のスピリチュアリティに配慮した支援計画様式開発に向けた有益な基礎データと資料を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度は、本研究の2年目であった。理論研究(文献研究)より、スピリチュアリティの概念、特に、その本質と機能について考察が深まった。また、支援計画を作成するケアマネジャー(介護支援専門員)のスピリチュアリティと支援計画に関する意識調査をすでに終え、分析と考察を進行させている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、本研究の最終年度となる。福祉サービスを利用する高齢者に対する、スピリチュアリティに配慮した支援計画の様式開発に向け、理論研究:スピリチュアリティの概念、ならびに、調査研究:「ケアマネジャーのスピリチュアリティと支援計画(ケアプラン)に対する意識調査」の分析結果と考察を進展させ、この研究成果を、学術学会や学術論文にて発信していく。そして、スピリチュアリティを鑑みた支援計画の意義と様式開発に関する提言をしていく。
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Causes of Carryover |
(理由)差引き額は、研究上の活動の効率化により、支出が当初計画より少なく済んだためである。これらの金額は次年度の研究活動に使用する。 (使用計画)社会福祉分野におけるスピリチュアリティに配慮した支援計画に関する書籍・資料・物品の購入、国内外での学会発表の参加費用、学術論文の作成のための諸経費のために使用する。
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Research Products
(7 results)