2020 Fiscal Year Research-status Report
社会福祉実践におけるスピリチュアリティに配慮した支援計画様式の開発
Project/Area Number |
17K04290
|
Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
岡本 宣雄 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (40412267)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝口 真 西九州大学, 健康福祉学部, 教授 (20258635)
井上 信次 新見公立大学, 健康科学部, 准教授(移行) (80441484)
梶原 直美 関西学院大学, 教育学部, 教授 (90310680)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | スピリチュアリティ / 高齢者 / ケアプラン / ケアマネジャー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、福祉サービスを利用する高齢者に対する、スピリチュアリティに配慮した支援計画策定の意義を検証し、福祉現場で実用可能な支援計画の様式を開発することである。 2020年度は、研究計画に基づき、日頃の研究メンバー各自による研究活動を行った。本年度は、新型コロナウイルス拡大の影響もあり、WEBを利用し、定期的な情報交換と研究報告を実施した。そして、下記の研究成果を得ることができた。 本研究の理論研究(文献研究)において、本研究のテーマにあるスピリチュアリティに配慮した支援計画の内容と項目となる、高齢者が日常で経験するスピリチュアルな体験(DSE:Daily Spititual Experiennces)に関する研究を学術論文として表した。本稿では、DSEの研究対象が、地域で暮らしを営む一般高齢者であり、実証的な研究から、DSEが広義の健康との関連で議論され、さらに、ソーシャルサポートとの有意な関係あることが明かにされた。また、本年度は、研究期間の4年目を迎え、ケアマネジャー(介護支援専門員)が高齢者に対し計画する支援計画の意義と課題、ならびに、実証的研究(調査研究):「ケアマネジャーのスピリチュアリティと支援計画(ケアプラン)に対する意識調査」の調査結果の分析と考察の結果を学術雑誌に投稿に向け具体的な準備ができた。 これらの理論研究、ならびに調査研究等により、スピリチュアリティを配慮した支援計画の意義、これに記載される内容や項目についての考察が深まり、スピリチュアリティに配慮した支援計画様式開発に向けた有益な研究成果を得ることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度全般を通し、新型コロナウイルス拡大の影響があり、本研究メンバー各人においても研究活動が制限され、研究の進捗に支障が生じた。これら理由から、介護支援専門員を対象としたスピリチュアリティの意識調査(アンケート調査)に関し、すでに学会発表共同執筆での投稿論文の準備をしているが完成に至っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス拡大が続くなかで、移動の制限、学会の中止、データ解析や研究成果の発表等、研究活動全般に支障が予想されるが、引き続き理論的かつ体系的に表した研究論文作成を進めていく。
|
Causes of Carryover |
(次年度使用額が生じた理由) 本年度全般を通し、新型コロナウイルス拡大の影響があり、本研究メンバー各人においても研究活動が制限され、研究の進捗に支障をきたため、支出が当初計画より少なくなった。これらの金額は次年度の研究活動に使用する。 (使用計画)引き続き、研究メンバー間の連絡および打ち合せを電子媒体(WEB通信を含む)にて実施する等、研究上の活動の効率化を図る。社会福祉分野におけるスピリチュアリティに配慮した支援計画に関する書籍・資料、物品の購入、国内外での学会発表の参加費用、学術論文の作成のための諸経費のために使用する。
|
Research Products
(1 results)