2018 Fiscal Year Research-status Report
Identifying Learning Outcomes and Structures in International Network Learning for Higher Education Practice
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17K04577
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
丸山 英樹 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (10353377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊井 直比呂 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (30600001)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 協働学習 / 変容的学習 / ユネスコスクールネットワーク / バルト海プロジェクト / ASPnet |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度の理論の整理および現地調査、大学教育における試行を踏まえ、実際に教育プログラム化および海外現地調査を行い、それらの学習成果を把握した。 (理論研究の継続)ASPnetおよび変容的学習に関する文献調査を継続し、協働学習に関する研究蓄積を整理した。ESDや持続可能な開発に関する研究でも頻繁に扱われるシステム思考と個別学習の先行研究を整理した。特に、持続可能な開発と教育・学習に関連する研究は現在盛んな領域で、特に海外での研究資料の収集および整理に年度後半は特化した。 (大学教育でのプログラム化)本年度では、代表者・分担者の学内における教育実践を相互作用的にし、オンラインによるネットワーク型学習を不定期に行い、8月には大阪において対面式の教育実践を合宿形式で行った。参加学生らには高い非認知技能の上昇が見られた。さらに、この延長として海外におけるプログラム展開を行った。特に、SlackおよびFacebookによる横のつながりを実行し、運営の一部は参加者みずから行う流れができあがり、ネットワーク型学習の特徴となった。 (現地調査)国内でのプログラム化を検証した後、欧州9カ国が集まるUNESCOバルト海プロジェクトにおいて、代表者と研究協力者により教育実践をワークショップ形式で展開し、その前後において学習成果を質問紙を用いて測定した。特に「個人の持続可能性」について、SDGsとの関連で高い上昇が見られた。また、海外参加者だけでなく帰国後の日本人学生・参加者におけるふりかえりでも、変容的学習の成果が見られたことを論文にまとめることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
仮説として設定していた、ネットワーク型学習の成果は、異なる空間における他者との協働によって大きくなることが知見として得られることができたため。また、それに至るまでに、想定していた予算や時間よりも効率的に研究が展開できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、国内外の追加的調査も行うが、主に国内外における研究成果の発信を行う。既に、5月、6月、8月に国内外の関連学会での発表、7月、9月における現地調査を行うことが予定されている。年度後半は最終報告をまとめていく。オンラインあるいは電子版での研究報告書を関係者と共有する予定である。
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Causes of Carryover |
現地調査を優先させ、翌年度の国際学会における研究成果の発信を行う。現在、2つの国際学会へエントリーしている。
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Research Products
(5 results)