2019 Fiscal Year Research-status Report
包括型社会の確立に向けた地域コミュニティと教育の連携・協働についての研究
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17K04602
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
小池 孝範 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80550889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松田 儀貞 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (00234881)
清多 英羽 東北学院大学, 文学部, 准教授 (70557800)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会的包摂 / 包括型社会 / シティズンシップ教育 / 公共性 / 近代市民社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、社会的包摂の視点から地域コミュニティにおける具体的取り組みを検討し、その意義を検討すること、また、その成果を学校教育に活かすこと、並びに包括型社会の実現に向けて、地域コミュニティにおける取り組みと学校との連携・協働のあり方を探ることを目的とする研究である。 今年度は研究計画にしたがい、①学校と地域の連携及びシティズンシップ教育の分析、②福祉政策・地域社会におけるシティズンシップの形成と展開、③藤里町等における実践的な取組の聞き取り調査を行った。 ①については、学校教育におけるシティズンシップ教育のあり方について、その始原となる近代市民社会黎明期における国民教育、特にドイツにおける状況をてがかりに、現代における包括型社会の確立に向けた近代的始点について検討した。具体的には、18世紀後半における汎愛派のバセドウおよび新人文主義のフンボルトを中心とした教育の公共性に関する議論、および、ドイツにおける公共性の発展がフィヒテの教師論の構想と重なって進展している点に注目し、フィヒテの立論をそれぞれ検討した。②については、主として地域社会におけるアートを通じた社会的包摂の実践事例について調査研究を進め、秋田県内のほか山形、岡山・香川等各地のアートプロジェクトの状況を視察しその意義と課題について検討を行った。③については、藤里町の社会的包摂の取り組みのうち、自殺予防の取組みを中心に調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を進める中で、歴史的な視点の検討の必要性が生じ、新たな視点から検討を行ったこと、また、実地調査を行っている地域で今年度より新たな取り組みを行っていることから、最終的なまとめについては次年度に取り組むこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
上記進捗状況をふまえ、1年間の研究延長をおこない、当初の計画にしたがって、研究全体のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
研究対象地での新規事業の成果を含めた研究の必要が生じたこと、また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、予定されていた学会の延期、調査の中止のため次年度使用額が生じた。
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