2021 Fiscal Year Research-status Report
包括型社会の確立に向けた地域コミュニティと教育の連携・協働についての研究
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17K04602
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
小池 孝範 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80550889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松田 儀貞 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (00234881)
清多 英羽 東北学院大学, 文学部, 准教授 (70557800)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 社会的包摂 / 公共性 / 共生 / 道徳教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会的包摂の視点から地域コミュニティにおける具体的取り組みを検討し、その意義を検討すること、また、その成果を学校教育に活かすこと、並びに包括型社会の実現に向けて、地域コミュニティにおける取り組みと学校との連携・協働のあり方を探ることを目的としている。 今年度、小池は、明治前期の地方・秋田県における道徳教育の取組みを検討し、社会的統一に向けた取り組みの地方での状況を確認した。また、明治前期の混乱した社会の中で、仏教が社会の「安心」確立に向け、いかに対応したのかを検討した。 清多は、包括型社会における学校教育や人間形成における自然と人間社会との共生に関する研究として近代的な自然観を土台にした環境教育のあり方について検討した。 小松田は、各地(大館市その他)のアートプロジェクトなど地域内外の関与者による集合的実践の事例を通して、そこに生み出される地域と文化芸術の共進化的関係(それぞれが相即的に変化・発展していく)について考察した。 コロナ禍により実地調査を中止・延期せざるを得なかったことから、当初の予定を変更し、文献を中心とした歴史的、思想的研究を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大により、予定していた実地聞き取り調査及びシンポジウムが実施できなかったため、文献研究を中心とした研究を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況を見定めながら、実地聞き取り調査、シンポジウムの開催を計画、実施していきたい。ただし、感染状況が見通せないことから、電話等での聞き取り、オンラインでの開催等も視野に入れて研究を進めたい。
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Causes of Carryover |
シンポジウムの開催と実地調査のための予算を計上していたが、コロナ禍のためいずれも実施できなかったため、次年度使用額が生じた。
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Research Products
(3 results)