2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the partnership and collaboration between local communities and education toward the establishment for comprehensive society
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17K04602
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
小池 孝範 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (80550889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松田 儀貞 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (00234881)
清多 英羽 東北学院大学, 文学部, 准教授 (70557800)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 社会的包摂 / シティズンシップ / キャリア教育 / 生徒指導 / 公共性 / 社会化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題は、社会的包摂の視点から地域コミュニティにおける具体的取り組みを検討し、その意義を検討すること、また、その成果を学校教育に活かすこと、並びに包括型社会の実現に向けて、地域コミュニティにおける取り組みと学校との連携・協働のあり方を探ることを目的とした研究である。 本研究では研究計画にしたがい、先行する研究、理論研究に関する文献研究及び藤里町等における聞き取り・観察調査をもとに、①学校と地域の連携及びシティズンシップ教育の分析、②福祉政策・地域社会におけるシティズンシップの形成と展開、③キャリア形成の視点から地域社会における取り組みの分析を行ってきた。なお、コロナ禍による行動制限等のため、研究後半の時期には、文献調査を中心に研究の整理を行った。 ①については、小池と清多が、生徒指導、特別活動、道徳教育を軸とした地域との連携及びシティズンシップ教育のあり方について検討した。②については、小池が寺院を中心に、小松田がアートプロジェクトを中心に、清多はビオトープを中心に、福祉政策・地域社会におけるシティズンシップ教育の可能性を検討した。③については、①②の成果をもとに、学校教育のみならず、広義での社会教育を含む視点から包括型社会の確立に向けた連携・協働の在り方を提案した。 上記の研究の成果については、小池、小松田、清多が所属する学協会等で発表を行うとともに、著書、学会誌、所属機関の紀要等で発表を行い、その成果を公表した。研究の全体については、令和5(2023)年3月14日に駒沢大学を会場に成果発表会を開催し、研究全体の基調報告、藤里町での取り組みの社会的包摂の視点から見た意義、社会的包摂の視点からみた「いじめ」「不登校」と地域社会の連携の可能性等について報告、討議を行った。
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