2022 Fiscal Year Annual Research Report
New education program of end-of-life in home care
Project/Area Number |
17K04618
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Research Institution | Taisei Gakuin University |
Principal Investigator |
日吉 和子 太成学院大学, 看護学部, 教授 (80760248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 直也 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40526878)
BECKER CARL.B 京都大学, 政策のための科学ユニット, 研究員 (60243078)
福山 秀直 京都大学, 充実した健康長寿社会を築く総合医療開発リーダー育成リーディング大学院, 特任教授 (90181297)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看取り / 在宅 / 恐怖 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の超高齢社会の課題として今後は家族による在宅での看取りが増加することが考えられるが、世界的にみて看取りに関する教育は皆無である。生涯教育の一環として、看取りに関する教育は重要であり、日本においては急務の課題である。そこで本研究の目的は、一般成人を対象とした「看取り教育」プログラムを開発することである。 研究の方法として1) 「在宅で看取った時に必要だった知識」についてインタビュー調査 を行った。被験者は25名で、看取り経験のある者を対象とする。高齢者施設入居者の元在宅介護者に依頼をした。更にA市にご協力いただき、在宅看取り行った家族介護者へ調査した。インタビュー方法は半構造化面接を行い、看取り時に必要だった知識等を質問項目とした。データは内容分析を用いて、①身体的変化 ②精神的変化③介護者の男女差を比較した。インタビュー調査より全く看取りの恐怖がなかったものを対象としてSCAT(Steps for coding and theorization)を用いて分析を行った。2)その後1)をもとに教育プログラムの媒体作成を行った。研究成果として、1) 内容分析を用いて、①身体的変化、精神的変化について知りたかったことを抽出し、②恐怖感情が無い場合の看取りでは、死後世界観が関連していることを示した。更に③介護者の男女差を比較し、男性は死後の行政手続きが難しく、生前での支援が必要なことが分かった。2) 教育プログラムの媒体作成では、インタビュー調査を基に、知りたかった知識についての身体的変化について情報が提供できるように動画撮影を行った。特に人生会議をやってみよう、と考えられる動画内容にした。動画内容、シナリオは病院で、患者は医師から「ガンの治療方法がもうない」と言われ、自宅で看取ることを家族と共に決め、臨終2週間前の身体的変化を描写した。
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